連覇を逃したレスリング須崎優衣「今の私はオリンピックチャンピオンになる器じゃなかったんだと思います」

◆パリ五輪　第１２日　▽レスリング（６日、シャンドマルス・アリーナ）

　女子５０キロ級で、東京五輪金メダリストの須崎優衣（キッツ）は初戦でビネシュ・ビネシュ（インド） に２－３で敗れ、連覇を逃した。ポイントでリードしながら、終了間際に相手の攻めに倒され、逆転負けとなった。チャレンジも行ったが、認められなかった。

　会場を引き上げる前には涙も見せた須崎は「本当に東京オリンピック前よりも多くの方々に支えてもらって、応援してもらって、戦ってきた３年間だったので、皆さんの時間とか皆さんの努力を私のせいでに全て無駄にしてしまったので、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と、口にした。

　「やっぱり相手の戦術にうまくハマってしまって、自分の良さが出せなかったので…負けた試合でした」と振り返ると、「ちょっとまだ整理ができていないので、しっかり整理したいと思います」と続けた。

　五輪ならではの難しさがあったかどうかについて問われると「今の私はオリンピックチャンピオンになる器じゃなかったんだと思います。でも、何が足りなかったのか今はまだ分からないので、何が足りなかったのかをしっかりと見つめ直して、またいつかオリンピックチャンピオンになれる日を目指して戦いたいと思います」と、話していた。