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日下尚が決勝進出 メダル確定「銀だと日本に帰れない」初出場の“相撲レスラー”快進撃 グレコ77キロ級…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年8月7日 1時24分

◆パリ五輪 第12日 ▽レスリング(6日、シャンドマルス・アリーナ)

 レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級準決勝で、初出場の日下尚(三恵海運)がマルハス・アモヤン(アルメニア)に3―1で勝利し決勝に進出。メダルを確定させた。この階級では日本勢で初めて世界ランキング1位となり、第1シードとして臨んでいる23歳が快進撃を続けている。

 日下は「正直めちゃくちゃうれしいです。前に出るレスリングでしか勝負できない。気持ちで踏ん張りました。金メダルしかみてないし、銀だと日本に帰れない」と話し、「自分の名前は(シドニー五輪女子マラソンで金メダルの)高橋尚子さんからつけてもらった名前で、しっかり優勝して(名前の)由来を追いたいと思います」と名に恥じない試合を誓った。

 1回戦は開始からどんどん押し、場外際で相手の投げをつぶして2点を先制。寝技から投げ技もしっかり決めて、わずか1分31秒でテクニカルスペリオリティー(TS)勝ちした。準々決勝も鋭い動きで次々にバックを取り、TSで退けていた。

 3歳で競技を始めたが、小中と全国大会の表彰台には届かなかった。一方で中学時代に誘われて入った相撲部で才能を発揮。全国大会にも出場し、卒業時には「レスリングで(高校の)スカウトは来なかったが、相撲で来た」と苦笑する“相撲レスラー”だ。

 迷わずレスリング一本を選んだが、その後の飛躍の礎となったのは相撲での経験だ。試合前のアップで四股を50~100回踏んで気合を入れ、「前に出る」意識で戦うようになった。相撲部の恩師には今でも「相撲スタイルを忘れるな」とげきを飛ばされている。

 東京五輪は銅メダルを獲得した屋比久翔平(ALSOK)の練習パートナーで同行した。その屋比久を国内選考で撃破。昨年の世界選手権3位で初の五輪切符を獲得した。相撲で足腰を鍛え、香川県出身でうどんが大好物。“コシの強さ”を武器に頂点に立つ。

 ◆日下 尚(くさか・なお)2000年11月28日、香川・高松市生まれ。23歳。3歳でレスリングを始め、高松北高、日体大を経て、23年4月に三恵海運入社。19年明治杯全日本選抜選手権の72キロ級でグレコ史上最年少の18歳6か月19日で優勝。20年末から77キロ級に上げ、22年にU23世界選手権3位。23年世界選手権3位。24年アジア選手権優勝。172センチ。家族は両親と弟2人、妹。

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