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銀メダルを獲得した開心那、大切な場所で聞き、重圧を振り払った恩人のひと言…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年8月7日 6時0分

決勝、銀メダルを獲得し、笑顔の開心那(カメラ・小林 泰斗)

◆パリ五輪 第12日 ▽スケートボード女子パーク決勝(6日、コンコルド広場)

 6日のスケートボード女子パークで銀メダルを獲得した開心那(ここな、15)=WHYDAH GROUP=が競技を始めたのは、札幌市の「HOT BOWL(ホットボウル)」。小学1年の頃から開の成長を見続けてきた代表の堤裕介さん(44)が当時の様子や、パリ五輪予選期間に重圧を感じていた開の意外な素顔を語った。

 開が目指す「かっこいいスケート」の原点だ。親とともににパークに訪れた開の印象を堤さんは「ずっと滑っていた子」と思い返す。スクールを受講した時は、終了後に昼食を食べてすぐ再開。そのまま夜まで滑ることが日課だった。当時パークに子どもは少なく、大人の技を常に間近で見て来た開。堤さんは「大人のライダーたちと滑ることが楽しかったと思います。大人に混じって滑る中で自分のスタイルも加わり、今のスケボーを確立していると思います」とほほえんだ。

 気持ちをさらけ出せる環境だ。普段クールな印象の開だが、出場を確実にした5月のパリ五輪予選シリーズの上海大会前、堤さんに「実はプレッシャーがある」と打ち明けていた。東京五輪銀メダリストの重圧が、10代の肩にのしかかっていた。「心那が納得できる滑りをして、楽しめればいいんじゃない。一番大切なことは、そこだと思うよ」。堤さんが声をかけると、開は号泣。気持ちが楽になった。

 信頼できる堤さんの言葉を胸に五輪予選に臨んだ開。日本勢で一番最初に代表に内定した。「ホットボウルのためにメダルを取ってくる」。大会前、開は堤さんに力強く宣言したという。大切な居場所があるからこそ、心身ともに強い開の姿が五輪の舞台にあった。(手島 莉子)

 ホットボウルの店長・高木啓吾さん(41)「最初の印象は『頑張っている女の子がいるな』っていう感じ。ずっと滑り続けているからどんどん上手になっている。心那はメダルをホットボウルのためにとりたいと言ってくれていますが、俺らは心那らしいかっこいい滑りをしてくれたらいいなって。みんなに見てもらえたらいいなって思います。心那はかっこいいから」

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