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大谷翔平とチームメートだった元野球少年 新種目のパリ五輪競歩リレーに挑む…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年8月7日 12時0分

早大時代の高橋和生さん(2015年5月16日撮影)

◆パリ五輪第13日 ▽陸上(7日、イエナ橋)

 パリ五輪で初めて陸上の「混合競歩リレー」が行われる。男女1人ずつでチームを組み、マラソンの距離(42・195キロ)を男子(11・195キロ)、女子(10キロ)、男子(11キロ)、女子(10キロ)の順番でリレーして競う。日本時間の8月7日午後2時30分スタート。日本勢は岡田久美子(富士通)と川野将虎(旭化成)、柳井綾音(立命大)と高橋和生(ADワークスグループ)の2組が新種目に出場する。28歳で五輪初出場となる高橋和生は元野球少年。岩手の水沢リトルで、ドジャースの大谷翔平(30)のチームメートだったという出色の経歴を持つ。

* * *

 2015年の春。高橋が高校トップクラスの競歩選手として早大に入学した時、早大関係者から「高橋は、あの大谷と一緒に野球をやっていて、なかなかのプレーヤーだったらしい」という情報を得て、本人に話を聞かせてもらった。大谷と同様に爽やかな高橋は強く印象に残っている。高橋が大舞台に臨む日、取材ノートを読み返し、改めて高橋の経歴と言葉を紹介したい。

 2015年、日本ハム入団3年目の大谷はすでに異次元の二刀流選手として才能が開花。日本球界のスター選手となっていた。早大1年生だった高橋は、水沢リトルで2学年先輩だった大谷について「翔平さんは本当にすごかったです」と快活に語った。

 高橋少年も野球に打ち込み、投打で活躍。大谷が水沢リトルを卒団し、高橋が小学校6年生になった時はエースになったという。

 「翔平さんが6年生で僕が4年生だった時の練習で、翔平さんがピッチャー、僕が打席に入ったことがあります。翔平さんのボールは速すぎた。かすりもしませんでした。僕もピッチャーをやっていましたが、翔平さんが投げるボールは他の選手と全く違いました」

 大谷の野球選手として才能を目の当たりにした高橋は、走ることが得意だったこともあり、野球から陸上に転向した。

 岩手・花巻北高に入学後「早大で箱根駅伝に出場する」という新しい目標に向け、中長距離走に励んでいたが、1年生の11月に指導者から競歩を勧められた。「やった瞬間に、これはいい。自分に向いている」と直感し、競歩を専門とすることに決めた。

 その直感は当たった。3年時に全国高校総体5000メートル競歩で3位。競技歴1年半で全国トップレベルのウォーカーに成長した。

 15年4月に早大に入学。その1か月後には関東学生対校選手権1万メートル競歩で大学デビュー。憧れの「エンジにW」のユニホームを着た。「東京五輪に出場したいですね。トップアスリートになって、翔平さんに会うことができればうれしい」と高橋は夢を語っていた。東京五輪出場はかなわなかったが、早大を卒業後も努力を重ね、28歳にして、パリ五輪の代表選手となった。

 自身の道を歩き続ける高橋がパリで躍動することを楽しみにしている。さらにその先。大谷がいるロサンゼルスまでたどり着くことを期待したい。(竹内 達朗)

 ◆高橋 和生(たかはし・かずき)1996年6月17日、岩手・北上市生まれ。28歳。小学生の時は野球に打ち込み、水沢リトルで活躍。同チームで大谷翔平の2年後輩だった。花巻北高1年時から本格的に競歩を始め、3年時に全国高校総体5000メートル競歩で3位。2015年に早大入学。4年時の18年日本学生個人選手権1万メートル競歩で優勝。19年に早大を卒業。現在は不動産業のADワークスグループに所属。178センチ、68キロ。

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