Ｊ１札幌、今季初の連勝ならず 横浜Ｍとの打ち合いに屈する

ドリブルで相手を交わしに行くJ１札幌FW鈴木武蔵（右）

◆明治安田Ｊ１リーグ▽第２５節　横浜Ｍ３―２札幌（７日、日産スタジアム）

　最下位に沈む北海道コンサドーレ札幌はアウェーで１１位の横浜Ｍに２―３で敗れ、今季初の連勝を逃した。

　前節・浦和戦（７月２０日）で勝利し、１０試合ぶりの白星を挙げた札幌は、この１か月間で５人の新戦力が加わった。１８日ぶりのリーグ戦で、移籍組からは韓国人ＤＦパク・ミンギュとＦＷ白井陽斗がベンチ入りした。

　試合は序盤から動いた。前半４分、左サイドを破られ、相手ＭＦエウベルに先制点を奪われた。押し込まれながらもチャンスを作り、前半１３分にゴール前のワンツーからＤＦ中村桐耶が左サイドを突破し、最後はＭＦ浅野雄也が合わせて同点に追いついた。

　ボール支配では相手が優勢で苦しい中、前半３１分に再び左サイドを突かれ、横浜ＦＭのＦＷヤンマテウスに勝ち越し弾を許した。

　１点ビハインドで始まった後半も早々にピンチに陥った。同６分、ＤＦラインの背後を突かれ、最後は元札幌のＭＦアンデルソンロペスにゴールを決められた。

　だが札幌は粘りを見せる。後半１３分、相手ゴール前に迫ったＦＷ鈴木武蔵のシュートが弾かれたこぼれ球を、ＭＦ菅大輝が頭で押し込み、今季初となるゴールを決めた。

　後半１６分にＤＦパクが途中出場。中盤の左アウトサイドに入り、果敢に攻め上がってみせた。残り時間１０分を切り、ＦＷ白井も投入された。後半はボールを持つ時間帯が徐々に増えていったが、ラストパスの精度に欠け、相手ゴールを割るまでに至らず、試合終了となった。

　勝ち点１５のままで、Ｊ１残留圏の１７位との勝ち点差は１１に広がった。次節は中２日で、８月１０日のホーム・福岡戦に臨む。