Ｊ１札幌の新戦力２人が”デビュー“ 敗戦も持ち味を随所に発揮

ゴール前へ侵入し相手と競り合うJ１札幌FW鈴木武蔵（右）

◆明治安田Ｊ１リーグ▽第２５節　横浜Ｍ３―２札幌（７日、日産スタジアム）

　Ｊ１札幌に今夏加入した２選手が、新天地でのデビューを飾った。

　元韓国代表のＤＦパク・ミンギュ（２８）は、１―３の後半１６分からピッチに立った。左ウィングバックに入ると、持ち前の運動量を生かした果敢な攻め上がりなどで好機を演出した。札幌での初出場に「デビューできてうれしい」と口にはしたが「チームが勝てなかったので悔しい。フィニッシュで決められないところもあったので。５０点」と反省が口をついた。

　後半３８分からはＪ３琉球から加入したＦＷ白井陽斗（２４）が出場した。当初は遠征メンバー外だったが、ＤＦ高尾瑠（２７）が発熱などでベンチから外れることが昼過ぎに決定。札幌で練習試合に６０分間出場していた白井だったが、午後３時の飛行機に飛び乗って横浜入り。午後６時半過ぎの試合前アップにギリギリ間に合ってピッチに立ち「忘れられない札幌デビューにはなりましたけど」と苦笑したが「個人的に何か爪痕を残したかった」と悔やんだ。

　それでも今季Ｊ３の１８試合で１０得点を挙げる原動力となったスピードは発揮。１０日に控えるホーム・福岡戦へ「遠慮することなく、自分がやるんだという気持ちで結果を出せるように頑張りたい」と意を強くした。