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飛び込み 三上紗也可、3M板でまさかの予選落ちに涙 準決敗退の東京から3年「2回目もこうなってしまった。(五輪は)恐怖でしかない」

スポーツ報知 / 2024年8月8日 0時32分

◆パリ五輪 第13日 ▽飛び込み 女子3メートル板飛び込み(7日・アクアティクスセンター)

 女子3メートル(M)板飛び込みの予選が行われ、三上紗也可(日体大大学院)は258・35点で21位。上位18人による準決勝進出を逃した。メダル獲得に挑んだ種目で、予選落ちとなり「一番は悔しいという気持ちが大きいけど、今日のことについてあまり覚えていないというか。なんでこうなっちゃったんだろうという気持ちが、ずっと頭に残っている」と大粒の涙を流した。

 2本目の107B(前宙返り3回半エビ型)でミスが出ると、「決めなきゃいけないという思いがどんどん強くなった」。焦りがうまれ、3本目も入水が乱れた。安田千万樹コーチからは「練習通りやれば、大丈夫」と声をかけられたが、頭をよぎったのは21年東京五輪。準決勝の3本目で板を踏み外し、決勝進出を逃していた。「東京五輪のことを思い出して、そうならないようにと思っていたけど、繰り返しになった。東京よりひどい感じになったので、悔しさだけがある」。最後の大技5154B(前宙返り2回半2回ひねりえび型)も56・10にとどまり、準決勝に約14点届かなかった。

 国際舞台で力を発揮するべく、東京後は可能なかぎり試合を積んだ。海外転戦もし、昨年のW杯スーパーファイナル(ドイツ)では中国勢に割って入る342・60点で銀メダルを獲得。今年3、4月のW杯でも4位などコンスタントに世界の上位で戦っていたが、五輪で発揮できず。三上は「2回目もこうなってしまうんだな、と思うと、もう恐怖でしかないな、と思います」と率直な思いを明かした。

 再び悔し涙に暮れた2度目の五輪。戦いを終え、三上は「今は何も考えられなくて。これからのことを、しっかり一つ一つ考えていきたいなと思います」と声を絞り出し、ミックスゾーンを引きあげた。

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