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110M障害の泉谷駿介「薄々こうなるんじゃないかなって。あんまり出たくないなって」準決勝敗退…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年8月8日 3時30分

レース後結果を見守る泉谷駿介(カメラ・岩田 大補)

◆パリ五輪 第13日 ▽陸上(7日、フランス競技場)

 【パリ(7日)=手島莉子】男子110メートル障害準決勝で、昨年の世界選手権5位入賞の泉谷駿介(住友電工)は、3組で13秒32の3着同着。1組4着の村竹ラシッドが13秒26で五輪の同種目で日本勢初の決勝進出を決め、泉谷は次点となった。

 試合後は「薄々こうなるんじゃないかなっていうのが、自分の中にありました。今シーズン自分の中でうまくいかなかった部分が自分の中でありました。そこが修正しきれずに引っかけてしまった」と淡々と振り返った。

 日本勢初の決勝に進み、5位入賞を果たした昨年の世界選手権(ブダペスト)準決勝前は「結構自信がありました」。ただパリ五輪前は「こうなるんじゃないかなって目に見えていた部分があった。直前になってあんまり五輪に出たくないなっていう気持ちが大きくなってしまった。これで終わって、解放されて、少しスッキリした気持ちもありますね」。

 五輪への不安感が出たのは、5月に米国・オレゴンで行われたダイヤモンドリーグという。ハードルに何度か接触してバランスを崩し、13秒33の7位に終わった。「オレゴンあたりでぶつける回数が結構あって…」。世界選手権ファイナリストの重圧については「プレッシャー…。あんまり感じていないつもりだったんですけど、こうやってレースが終わってスッキリしているのは、自分の中で負荷があったのかなって思いますね」と思い返すように話した。

 28年ロサンゼルス五輪については「しっかり、今回の悔しさを晴らしたい気持ちもあるんですけど。いろいろ、自分の中で整理して、できたらいいなと思います」。順大の後輩でもある村竹の決勝進出についても「自分が落ちた分もしっかり頑張ってほしいです」と思いを込めた。

 

 ◆泉谷 駿介(いずみや・しゅんすけ)2000年1月26日、横浜市生まれ。24歳。中1から陸上を始め、武相高3年時の全国高校総体で八種競技を制し、三段跳び3位。順大から110メートル障害を始めU20世界選手権3位。世界選手権は19年に代表入りも欠場し、22年は準決勝敗退。23年は決勝に進み5位入賞。21年東京五輪も準決勝で敗れた。175センチ。

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