スケボー男子でも日本にルーツのメダリスト誕生 日系ブラジル３世アウグスト・アキオ…パリ五輪

◆パリ五輪　第１３日　▽スケートボード男子パーク決勝（７日、コンコルド広場）

　男子パークで日系ブラジル３世のアウグスト・アキオが銅メダルを獲得した。予選８位通過で臨んだ決勝１回目は失敗し２・６６と最下位。しかし最終３回目に９１・８５をマークし逆転。前日に行われた同種目女子で、アリサ・トルー（オーストラリア）が金、開心那が銀、スカイ・ブラウン（英国）と日本選手と日本人の母を持つ２選手がメダルを獲得したのに続き、再び日本にルーツのある選手が表彰台に立った。

　アキオのニックネームはポルトガル語で「小さな日本人」を意味する「Ｊａｐｉｎｈａ」。「僕はブラジル生まれだけど、祖父が日本生まれなんだ」と明かしている。１９年に垂直に近いランプで行われるバートの世界選手権に出場し、１１歳で銀メダルを獲得して一躍有名になった。メダル獲得後「幼い頃から出場してきた、スケートボードの大会を運営してくれた人たちにも感謝したい。大きなイベントじゃなくて小さな、近所の大会も含めて。小さなことがなければ大きなことはなし得ない」と感謝を口にした。

　試技中にみせて話題になったジャグリングは、でん部負傷で３か月間スケートボードができなかった時期に始めた趣味。「また滑りたい気持ちと再びけがをするのが怖い気持ちの両方あった。それで、体と心を紛らわせるために何かを投げて、キャッチすることに集中しようと思って始めた」という。