須崎優衣「この銅メダルを４年後、８年後の金メダルにつなげる」 雪辱の連覇へ決意…パリ五輪

◆パリ五輪　第１３日　▽レスリング（７日、シャンドマルス・アリーナ）

　レスリング女子５０キロ級３位決定戦で東京五輪金メダルの須崎優衣（キッツ）がオクサナ・リバチ（ウクライナ）を１０―０のテクニカルスペリオリティーで下し、銅メダルを獲得した。連覇を逃した失意から立ち上がり、意地の２大会連続メダルをつかんだ。

　須崎は試合後、３２年ブリスベン五輪まで挑戦を続ける決意を明らかにした。昨年末の全日本選手権の会場で、観客の前で五輪４連覇を目指すことを初めて公言。それだけに初戦で敗れた前夜は「パリ五輪の金メダル獲得、五輪４連覇を達成するという２つの夢が同時に消えてしまった。喪失感と、皆さんの努力を無駄にするようなことをしてしまって本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった」と落ち込んだ。

　だが、家族や周囲、ＳＮＳを通じた世界中のレスリングファンからの励ましの声で前を向き、銅メダルを持ち帰った。今後について「このパリ五輪を銅メダルを４年後、８年後の五輪金メダル獲得に必ずつなげたい」と改めて、２連覇を目指す考えを示した。