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【甲子園】掛川西が26年ぶり夏の聖地で入場行進…山下陸人主将「1試合でも多くこの仲間と野球をしたい」

スポーツ報知 / 2024年8月8日 9時8分

開会式で入場行進を行う掛川西ナイン(手前、奥は北陸ナイン=カメラ・渡辺 了文)

◆第106回全国高校野球選手権 第4日(10日)第4試合▽1回戦 日本航空vs掛川西

 第106回全国高校野球選手権が7日に甲子園で開幕し、開会式が行われた。夏は26年ぶりの出場となる掛川西の主将・山下陸人遊撃手(3年)が60年ぶり夏1勝に向けて気合を入れた。「1試合でも多くこの仲間と野球をしたい。思う存分、暴れる」と決意。監督として初めて甲子園に臨む大石卓哉監督(44)に県決勝同様にウィニングボールを手渡すことを誓った。開会式後には尼崎市内で練習を行った。

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 「静岡代表、掛川西高校」。場内にアナウンスが響いた。全体の25番目の登場。山下主将が県優勝旗を両手に先頭を歩いた。「自分が一番緊張していた」と照れ笑いを浮かべたが「支えてくれた人たちを思い浮かべながら感謝を胸に歩こうと決めていた。県代表として堂々とできた」と胸を張る。足並のそろった行進に「みんないい顔していた」と出来栄えは「満点」と喜んでいた。

 山下は浜松市出身で浜松南リトルシニアから掛川西に入学した。守備を見込まれてチーム唯一、1年夏からベンチ入りして経験を積んだ。前回1998年に選手として出場した大石監督とは主将で遊撃手で似ている部分も多くある。指揮官は以前から、山下中心にチームを作り上げてきたと、話しており「山下が笑顔で終わる夏にしたい」と言う。“リトル大石監督”の自覚は主将にもあり「泥んこまみれになってチームを引っ張る姿が高校時代の大石監督と同じだと思っている。ああいう熱い男に憧れてきたし、監督がいたから入学した」と相思相愛だ。

  だからこそ、前回監督が選手として出場した際に果たせなかった夏1勝を自らがかなえる。7月29日の県決勝で聖隷クリストファーを破り、監督として初の全国出場を決めた際にウィニングボールを直接手渡した。「感極まって、泣いて喜んでくれました。甲子園でのウィニングボールも監督に渡したい」。もちろん監督と同じく“泥くさい野球”を実践する。初戦の日本航空戦に向けて「自分がヘッドスライディングをすると仲間が盛り上がってくれる。凡打しても全力で走ってチームに流れを呼び込みたい」と意気込んだ。(伊藤 明日香)

 杉山侑生左翼手「(入場行進では掛け声役を務め)動画で見たらきれいな感じで行進できていた。(大観衆の中で)気持ち良かった」

 堀口泰徳捕手「甲子園練習だったり、開会式リハーサルだったりグラウンドに足を踏み入れるのは3度目だったので緊張はなかった。自分のプレーをするというイメージができました」

 〇…一足先にスタンドでは初戦カードの父母が“激突”だ。掛川西は山下主将、堀口泰徳捕手、内山陽太投手(いずれも3年)の父母らが駆けつけた。3人とも浜松南リトルシニア出身で、初戦相手の日本航空の小林幹汰二塁手(3年)も同じ出身。小林の父はヤマハで外野手としてプレーしていた和也さん(53)だ。年に1回食事をする山下の父・忠宣さん(43)とは「山P」「小林さん」と呼ぶ仲の良さだ。初戦に向け和也さんは「お互い何も隠すものはない。ノーガードで戦ってほしい」とし、忠宣さんは「とにかく全力を尽くしてやりきってほしい」と願っていた。

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