Ｊ１磐田 ＦＷジャーメイン良が２発…新潟と引き分け…降格圏脱出ならず

後半２１分、反撃のゴールを決める磐田・ジャーメイン（カメラ・武藤　瑞基）

◆明治安田Ｊ１リーグ　第２５節　新潟２－２磐田（７日・デンガＳ）

　ジュビロ磐田は新潟と２―２で引き分け、連敗を２で止めた。２点を追う後半２１分、ＦＷジャーメイン良（２９）が反撃の今季１４号。同アディショナルタイム（ＡＴ）１分にも同点弾を放り込んだ。直近は５戦勝ちなし（２分け３敗）となり、降格圏の１８位からの脱出はかなわなかった。

　チャンスどころか敵陣にボールを運ぶことすらままならなかった前半から一転、後半ようやくエンジンがかかった。同２１分、ジャーメインが左クロスを頭で捉えた。「相手も嫌がっているし、いいイメージは持っている」。前回同カードでも２発の男が反撃ムードを呼び込んだ。

　同４３分にはＦＷペイショットが退場し万事休すと思われたが、３分後、ＦＷ渡辺のスルーパスに抜け出したエースが左足で同点弾だ。５月の東京Ｖ戦で顔面骨折後、特注のヘッドギアを使用してきたが今試合から“卒業”。「（視界が）すっきりする」。先週末から毎日ヘディング練習を重ね感覚を微調整した成果が実った。

　劣勢から盛り返し、横内昭展監督（５６）も「諦めなかった選手を誇りに思う」と評価した。次は中３日で１１日に鹿島と対戦する。しぶとく拾った勝ち点を無駄にせずはい上がっていく。（武藤　瑞基）