ボーイズリーグ 旭川大雪が２連覇を達成…１０日開幕の関東大会へ向け右腕・北浦出雲「優勝して笑顔で終わりたい」

圧勝で２連覇した旭川大雪

◆ボーイズリーグ◇北海道函館大会　▽決勝　旭川大雪ボーイズ１２－０札幌ボーイズ＝４回コールド＝（３～４日・函館オーシャンスタジアムほか）

　旭川大雪が決勝で札幌に１２―０の４回コールド勝ち。３試合すべて２ケタ得点で連覇を達成した。先発右腕・北浦出雲（３年）は３回を無安打無失点に抑え、打っても３打数３安打３打点。投打で圧勝に導き、１０日開幕の関東大会（埼玉県など）に向けて弾みをつけた。

　前日の準決勝では走塁判断でミスを犯し「全力ダッシュを徹底しているチームに迷惑をかけてしまった」と宿舎で猛省。西大條敏志監督の「その分、しっかり投げてくれ」という期待に応え、低めを丁寧に突いて３回をピシャリ。マウンドでの安定感は打撃のリズムも生み、打者一巡した２回は左前打２本、３回には右越えに２点三塁打。広角に打ち分け、「持ち味は出せた」とうなずいた。

　関東大会は、３年生にとって最後の大舞台。積極的な走塁を絡めた攻撃と、北浦、左腕・後藤優弥（３年）らの強力な投手陣で集大成のタイトルを目指す。北浦は「同級生と一緒にプレーできるのは人生最後なので、まずは楽しむこと。優勝して笑顔で終わりたい」と頂点を見据えた。（石井　睦）

　札幌・田頭広明監督（決勝完敗もトーナメント戦では初の決勝進出）「準決勝は何とか守り切れたのだが…。決勝まで来られたことは自信になる」

　　◇表彰選手　▽最優秀選手　加藤遙真（旭川大雪）▽優秀選手　北浦出雲（旭川大雪）、後藤海斗（札幌）、太野陽向（とかち道東）、成田怜生（苫小牧）