【甲子園】大阪桐蔭 ２年生右腕・中野大虎が初先発で完封「代えるところがなかった」大阪勢春夏４００勝

力投する大阪桐蔭・中野大虎（カメラ・岡野　将大）

◆第１０６回全国高校野球選手権大会第２日目　▽１回戦　大阪桐蔭５―０興南（８日・甲子園）

　大阪桐蔭が、興南（沖縄）との春夏連覇経験校同士の初戦を突破し、大阪勢春夏通算４００勝を達成した。２年生右腕の中野大虎が４安打完封。「自分のピッチングはできなかったんですけど、粘りながら９回を投げ切れたのはよかったと思います」と振り返った。

　興南の最速１４９キロ左腕・田崎颯士（３年）に対し、３回１死一、二塁で１番の吉田翔輝中堅手（３年）が右越え適時三塁打。宮本楽久遊撃手（２年）も続き、３点を先制した。４回には３連打から押し出し四球などで２得点。５回２死三塁では、吉田がダイビングキャッチの好プレーを見せるなど、甲子園初先発の中野を攻守でもり立てた。

　大阪大会決勝で１５奪三振１失点完投した森陽樹（２年）が好調を維持しており、最速１５４キロ右腕・平嶋桂知（３年）も調子を上げる中、西谷浩一監督は「何より気持ちが強い子」と、中野を初戦の先発に指名。１０７球完封で応えた右腕を「完封はできすぎ。７回くらいまで投げてくれたら十分かなと思っていたんですけど、代えるところがなかったです」とたたえた。

　次戦は、明豊（大分）を破った小松大谷（石川）と対戦する。