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【甲子園】興南・金城が甲子園で田崎と幼なじみリレー 今大会注目左腕の友は「自分が追いかける立場」

スポーツ報知 / 2024年8月8日 15時52分

7回途中から登板する興南・金城勇希(カメラ・岡野 将大)

◆第106回全国高校野球選手権大会第2日目 ▽1回戦 興南0―5大阪桐蔭(8日・甲子園)

 興南は大阪桐蔭・中野大虎投手(2年)にわずか4安打で完封負け。エース・田崎は1、2回と3者凡退に抑えるも、2巡目から大阪桐蔭打線につかまり5失点と奮わなかった。

 7回2死から登板した興南・金城勇希投手(3年)は、最後まで投げ抜き無失点の投球を披露。今大会注目左腕のエースから5点を奪った相手打線を直球とスライダーで翻弄(ほんろう)し、無安打に抑えた。チームは敗れたが、金城は「変化球もまっすぐも空振りを取れて良かった」と自身の投球に手応えを見せた。

 金城と田崎は伊波保育園からの幼なじみ。小学2年に前原ルーキーズで共に野球を始めると、伊波中学では全国8強を経験。共に興南高校に誘われると、「一緒に甲子園に行こう」と興南への進学を決めた。

 金城は今夏、「自分が彼を支えられたら」と田崎の後を務める救援として活躍。沖縄大会決勝では、3点差を追いつかれた7回2死から好救援を見せ、チームの劇的なサヨナラ勝利につなげた。友でありライバルの田崎について「颯士は小学校からずっと自分が追いかける立場。すごい投球をするので尊敬する」と語ると「(田崎の活躍に)少し悔しい部分はあって、練習でも颯士に追いつく気持ちでやってきた」と自身の成長にもつなげた。

 今後は沖縄県外の大学で野球を続ける予定。田崎とは「大学は別々だと思う」と初めてチームメートではなくなるが「いつか神宮で戦えたら」と幼なじみとの対決に意欲を見せた。うるま市で10年以上共に歩み続けた2人が、次は対戦相手としてグラウンドで相まみえる。

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