市村優汰、父・市村正親からアドバイス「常に父が背中にいると思っています」

公開通し稽古を行った（左から）天翔天音、市村優汰、石原颯也

　俳優・市村優汰、石原颯也が８日、東京・有楽町よみうりホールでダブル主演ミュージカル「海の音楽劇『プリンス・オブ・マーメイド』～海からの２０００年後のおくりもの～」（１２日まで）の公開直前通し稽古を行った。ヒロイン役の天翔天音も出席した。

　海洋汚染などの問題を提起しつつ、人魚の王子と人間の王女による愛と冒険を描く。

　初主演を射止めた市村は「ずっと緊張してました。でも劇場に入って、稽古して、公開通し稽古を無事にできてうれしい。初日を楽しみにしていてほしい。緊張しても、舞台に出たらこっちのもの。ステージに上がってからは全然大丈夫でした」と大器の片りんを見せた。

　優汰は俳優・市村正親の長男。大俳優である父からのアドバイスもあったようで「王子らしくするために、姿勢をよくする方法を教えてもらいました。そうしたら、おもちゃの銃を背中に突きつけられて。父が『背筋が伸びるだろ』と。確かに姿勢が治った。なので舞台ではずっと銃を突きつけられている気持ちです。常に父が背中にいると思っています」と明かした。

　演技以外にもサポートはあるようで「ご飯を作ってもらっている。稽古中も弁当を作ってくれて。そこに手紙も添えてくれたり」と目を細めた。

　初ヒロイン、初舞台の天翔は「ここまで走ってきて、こうやってお芝居できる空間が楽しい。身にしみて実感してます。一生懸命楽しみたい」。天翔も俳優・藤岡弘、を父に持つが、「父が（セリフを）合わせてくれた。私の王女役になってやってくれたり。すごくうまかったです。私にできるのかなとか思ったりしながらも、頑張りました」と豪華すぎる個人レッスンを明かした。