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【巨人】「本人に選ばせて」エースから指名で20日ぶり「キャッチャー大城」! 盗塁阻止→5点猛打の口火…これぞ阿部マジック

スポーツ報知 / 2024年8月8日 22時8分

完封勝利で喜ぶ戸郷翔征(右は大城卓三)

◆JERA セ・リーグ 巨人5―0広島(8日・東京ドーム)

 大一番で首位・広島を下した巨人の完封勝利の影に、阿部慎之助監督ならではの「マジック」があった。

 「本人(戸郷)に選ばせて。このところあんまり調子も良くないし、一番かぶってるのは大城だからたぶん選んだんじゃないかなと思いますけど」と試合後に明かした阿部監督。この夜、戸郷翔征投手の女房役として20日ぶりに大城卓三捕手が先発マスクをかぶったが、指名したのはなんとエース本人だった。

 「そこはね、自分が一番やりやすいキャッチャーでと、一番調子良くなさそうだったからこそ選ばせたんだけど」と指揮官はその真意を説明した。戸郷は前回登板、1日の阪神戦で5回6失点の乱調。気合が空回りし、自身2連敗となるなど7月5日のヤクルト戦での7勝目以来、1か月以上も白星から遠ざかっていた。

 エースの重圧、そして強い責任感…。戸郷のマジメな性格と苦しみを知るからこそ、指揮官が手を差し伸べた気分転換の一手。戸郷から指名を受けた大城は、久々の本職で躍動した。直球主体の強気のリードで右腕を引っ張り、7回の守備では1死一塁から、末包を空振り三振に仕留め、そのまま素早く二塁へ送球。スタートを切っていた一塁走者を見事に刺した。

 直後の7回裏は、無死から技ありの左前安打で出塁。この回、一挙5得点の口火を切った。

 キャッチャー大城の攻守にわたる活躍で広島に完封勝ち。「見事な完封でね、タクミ(大城卓)もナイスリードだったんじゃないかなと思います」と阿部監督も称賛した。

 最後に、戸郷が大城を選んだ理由とは…。「今シーズンあまりタクミ(大城)さんと組んでなかったので岸田さんとも多いですし、多少岸田さんの配球とかも(相手チームの)頭に入っていると思ったので。4年ぐらい大城さんと組んでいるのでお互いに気持ちも分かりますし、岸田さんがいい味を出してくれたからこそ、大城さんでいい配球で勝てたと。(小林)誠司さんもそうですしね、キャッチャーも配球大変でしょうけど、感謝したいなと思います」それぞれの捕手をリスペクトした上で、シーズン終盤、相手打線の目先を変える意味で選んだ「キャッチャー大城」だった。

 阿部監督ならではの采配がハマり、「戸郷ー大城」バッテリーが生んだ完封劇。巨人が首位・広島を倒し、大きな大きな1勝を手に入れた。

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