レスリング男子５７キロ級 樋口黎がメダル王手”初戦”の準々決勝で完勝…パリ五輪

準決勝進出を決めた樋口黎(カメラ・小林　泰斗)

　◆パリ五輪　第１３日　▽レスリング（７日、シャンドマルス・アリーナ）

　男子フリースタイル５７キロ級で樋口黎（ミキハウス）が準々決勝でダリアントイ・クルス（プエルトリコ）と対戦した。１回戦はイラン選手の棄権により不戦勝。”初戦”となったが、試合開始から硬さはまったく見られず。５０秒過ぎにバックを取って２点を先取。その後も攻撃の手を緩めず３分２３秒、テクニカルスペリオリティー勝ちした。

　樋口はグレコローマンスタイル６０キロ級で金メダルを獲得した文田健一郎（ミキハウス）と高校時代から切磋琢磨（せっさたくま）。ともに日体大に進み、現在の所属も同じ。「２人で金メダル」という目標にまた一歩近づいた。

　◆樋口　黎（ひぐち・れい）１９９６年１月２８日、大阪府出身。２８歳。ミキハウス所属。出場種目はレスリング男子フリースタイル５７キロ級。茨城・霞ケ浦高、日体大卒。五輪は１６年リオ銀メダル。２３年世界選手権銀。愛称は好物が由来の「マカロン王子」。１６４センチ。