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男子400Mリレーの予選組み合わせは「公平」? 第2組1着は第1組8着相当だった…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年8月8日 21時18分

◆パリ五輪 第14日 ▽陸上(8日、フランス競技場)

 男子400メートルリレー予選で、日本(サニブラウン・ハキーム―柳田大輝―桐生祥秀ー上山紘輝)は予選第1組で38秒06の4着だったが、タイム順で決勝進出を果たした。

 同種目の予選の2組から決勝への進出条件は各組の上位3着と4着以下でタイム順で上位2チーム。

 日本が入った第1組は1着の米国が37秒47、2着の南アフリカが37秒94、3着の英国が38秒04をマークし、着順で決勝進出を決めた。4着の日本は38秒06。7着のナイジェリアでも38秒20だった。

 一方、第2組の1着の中国が38秒24、2着のフランスが38秒34、3着のカナダが38秒39で決勝に進出した。第2組の1着が第1組では8着相当というタイムだった。

 強豪国が集まった第1組で4着の日本は全体でも4位通過。全体3位通過の英国との差は0秒02。メダル獲得の可能性は十分にある。

 第2組では優勝候補のひとつだったジャマイカがバトンパスをミスして38秒45の4着だったというアクシデントがあったことを考慮しても、結果的に第1組と第2組では記録に大きな偏りがあった。

 「陸上競技ルールブック2024年度版」には「国際競技会では、予選の組み合わせと予選通過の条件は技術代表が以下のように決める。もし技術代表が任命されていない場合は主催者が決める」とされている。

 その組み合わせについては「予選ラウンドは、次のラウンドに進み、最終的に決勝に進出する競技者を可能な限り最良の方法で決定しなければならない。これには上位記録を保持した競技者が予選の同じ組に入らないよう可能な限り配慮することも含まれる」(抜粋)などの条件がある。さらに「公平でかつ陸上競技の魅力アピールを達成するためには、正確かつ十分に考慮された組分けが不可欠である」と明記されている。

 5月の世界リレー決勝の結果とパリ五輪の予選組み分けは以下の通り。世界リレー1位・米国(第1組)、同2位・カナダ(第2組)、同3位・フランス(第2組)、同4位・日本(第1組)、同5位・英国(第1組)、同6位・中国(第2組)、同7位・ジャマイカ(第2組)、同8位・イタリア(第1組)。各組4チームずつで、順位を合計した数字も18で並ぶ。

 ただ、世界ランク8位以内とパリ五輪の予選組み分けは以下の通りになる。世界ランク1位・米国(第1組)、同2位・日本(第2組)、同3位・カナダ(第2組)、同4位・イタリア(第1組)、同5位・中国(第2組)、同6位・フランス(第2組)、同7位・英国(第1組)、同8位・ジャマイカ(第2組)。チーム数は4チームずつに分かれるが、ランクを合計した数字は第1組が14、第2組が22。偏りが見られる。

 今回の予選組み合わせは、世界リレーの結果を根拠としていると考えられるが、本当にルールブックに書かれている通りに「公平」だったのか。開催国のフランスが有利な第2組に入ったことも問題を複雑にしている。疑問が残る予選の結果となった。

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