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戸郷翔征から捕手指名 大城卓三「結構ずっと組んでいたのでうれしい」2度の盗塁阻止&打線けん引

スポーツ報知 / 2024年8月9日 5時20分

攻守で戸郷を支えた大城卓(右)が笑顔で完封勝利を喜んだ(カメラ・上村 尚平)

◆JERA セ・リーグ 巨人5―0広島(8日・東京ドーム)

 巨人・大城卓三捕手(31)が攻守で輝いた。7月19日・中日戦(バンテリンD)以来14試合ぶり、後半戦は初の捕手でのスタメン。戸郷の完封勝利の力になり、「しっかり戸郷と話し合いながら、試合でできたかなと。本当に戸郷がナイスピッチング」と何度も右腕をたたえた。

 戸郷からの指名に「結構ずっと組んでいたので、そういうのもうれしい」と気合も入った。「久しぶりだけど思い切ってやってこい」と送り出した実松バッテリーコーチは「岸田がどうこうじゃないんだけど。人それぞれの配球があるから」と説明。打者の目線を変える効果もあったようだ。

 その中でリードはもちろん、肩でも2度の盗塁阻止で右腕を救った。3回1死一塁では矢野の2球目で外角ボール球を要求。ヒットエンドランの空振りを奪うと、一走・秋山の盗塁を阻止。7回1死一塁からは三振ゲッツーも奪った。「自分でもびっくりするような感じでした。三振ゲッツーも自分の中でも大きなプレー。流れ的にもそういう感じがしたので」と振り返った。

 そう話すように、好守から得点が生まれる攻撃へ入った。7回先頭。カウント2―2から3球ファウルで粘った末に「何とか食らいついて」と大瀬良の外角カットボールを左前に運んだ。その後のモンテスの左中間二塁打で先制のホームを踏み、天敵を崩した格好だ。

 6月下旬からは一塁での出場が多いが、「捕手はタイムの回数が決まっているので」と捕手心理も胸に一塁からマウンドに声を掛けに行く姿も目立つ。試合前は捕手の練習に時間を割けないことも少なくない中、「いつでも行ける準備はしています」とできる限りの準備を施し、この試合の結果にもつなげた。

 「(戸郷と)次もあれば、一緒にまた勝ちたいなと思います」。シーズンも残り42試合。V争いへ「捕手・大城卓」も間違いなく大きな戦力だ。(田中 哲)

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