レスリング・日下尚「マジで俺のものなんだな…」金メダルと一緒に就寝 反響は「デカ過ぎてフリーズしています」

◆パリ五輪　第１４日（８日）

　レスリング男子グレコローマンスタイル７７キロ級で金メダルに輝いた日下尚（三恵海運）が７日の決勝から一夜明け、パリ市内でメダリスト会見に臨んだ。

　勝利後に宣言していた通り、金メダルを枕元に置いてベッドに入った。今朝目を覚ましてすぐに確認すると、ちゃんと隣に金メダルが輝いていた。「マジで俺のものなんだな…」とにやけた。気分は最高だった。「昨日はちょっと現実かあんまわかんなかったけど、夢を現実として見て、ようやく実感がわいてきて、本当に良かったなと思います」と心境を明かした。

　金メダル獲得後から今朝までスマートフォンの通知は鳴り続ける。家族、友人、恩師、これまで関わってきた人からのメッセージが届き続けているという。「ちょっと反響がデカすぎて、普段あんまりこんな経験がなかったので…人間って反響が大きすぎるとフリーズしてしまうんだなと分かりました」とうれしい悲鳴も。返信はまだ完了していないが、「これからは少しゆっくりできるので」、時間をかけて読んでいく。

　昨夜は戦いを終えて選手村に帰ると、仲間が待っていた。「おめでとう！」「よくやったな！」とたたえてもらった。日下の一日前（６日）にグレコローマンスタイル６０キロ級で優勝した先輩・文田健一郎とは祝福し合い、「グレコローマンの６０年ぶりの（１大会２つの金を獲得する）歴史をつくれたことが素直に良かったな」と語り合ったという。

　この後は少しの休養をはさむ。「ずっとレスリングをやってきて。遊んでいるときもメシ食っているときもレスリングのことを考えてきた。海外も試合でしか行ったことがないので、海外旅行にいったり、日本のいろいろなところにいったり、普段できないことをいっぱいしたい。ちょっとはっちゃけたいなと思います」と、笑顔が輝いていた。