レスリング・樋口黎が決勝進出 銀メダル以上が確定…パリ五輪

樋口黎

◆パリ五輪　第１４日　▽レスリング（８日、シャンドマルス・アリーナ）

　男子フリースタイル５７キロ級で１６年リオ五輪銀メダリストの樋口黎（ミキハウス）が決勝に進み、銀メダル以上を確定させた。準決勝でアマン・アマン（インド）をテクニカルスペルオリティーで下した。初戦は相手選手の棄権で不戦勝。準々決勝はダリアントイ・クルス（プエルトリコ）を１２―２で退けた。

　樋口は２０歳だった１６年リオ五輪で銀メダルを獲得したが、２１年東京五輪はアジア予選でわずか５０グラム超過で計量失格するなど減量に苦しみ、代表を逃した。その悔しさを糧に、パリ五輪での金メダルを目指してきた。日体大の同期で長年、切磋琢磨（せっさたくま）してきた文田健一郎（ミキハウス）が６日に金メダルを獲得。２１年東京五輪銀メダルの雪辱に成功した。互いに「２人で金メダル」と誓い合って臨んだパリの舞台で、約束を果たすまであと１勝とした。

　◆樋口　黎（ひぐち・れい）１９９６年１月２８日、大阪府出身。２８歳。ミキハウス所属。出場種目はレスリング男子フリースタイル５７キロ級。茨城・霞ケ浦高、日体大卒。五輪は１６年リオ銀メダル。２３年世界選手権銀。愛称は好物が由来の「マカロン王子」。１６４センチ。