男子２００Ｍでテボゴがボツワナに初の金メダルをもたらす １００Ｍ王者のライルズは銅…パリ五輪

◆パリ五輪　第１４日　▽陸上（８日、フランス競技場）

　男子２００メートル決勝が行われ、ボツワナのレツィレ・テボゴが世界歴代５位の１９秒４６（追い風０・４メートル）で金メダルを獲得した。２１歳の新鋭がボツワナに初の五輪金メダルをもたらし、英雄となった。

　銀メダルは米国のケネス・ベドナレクで１９秒６２。１００メートルで金メダルを獲得した米国のノア・ライルズが１９秒７０で銅メダルだった。

　ボツワナ初の金メダルはアフリカ勢初の五輪２００メートル制覇でもある。「アフリカ大陸にとって大きな意味がある。とても素晴らしいレースだった」と感慨に浸った。スパイクには今年５月に亡くなった母の誕生日が刻まれている。亡くなった時は３～４週間は練習ができないほど深い悲しみを味わった。「フィールド内で一歩一歩進むたびに母をを運んでいる。それがモチベーション」。亡き母とともにつかんだ、歴史的快挙だった。

　男子２００メートルの世界記録は２００９年８月にジャマイカのウサイン・ボルトがマークした１９秒１９。五輪記録もボルトが２００８年北京五輪で出した１９秒３０。日本記録は２００３年６月に末続慎吾がマークした２０秒０３。