レスリング金・藤波朱理が会見 連勝記録は「意識はしていない」 ライバルにも敬意「私を毎日奮い立たせる選手たち」…パリ五輪

◆パリ五輪　第１４日　▽レスリング（８日、シャンドマルス・アリーナ）

　女子５３キロ級で初出場の藤波朱理（日体大）が、金メダルを獲得。決勝でルシアジャミレス・ジェペスグスマン（エクアドル）に勝利し、中学２年から続く公式戦の連勝は１３７となった。試合後、メダルを首に会見に臨み「五輪チャンピオンになるために今までやってきて、オリンピックには魔物がいると言われているけど、不安はなく４年に一度の舞台をせっかくだから楽しもうという気持ちで挑みました」と、激闘を振り返った。

　中学時代の２０１７年から勝ち続け、無敗のまま五輪王者に。それでも藤波は「連勝記録をいってもらえることが増えたけど、私自身は意識してなくて、自分が強くなりたい一心でレスリングをやっているので。あまり意識はしていないです」と謙遜。横並びに会見に臨んだライバルたちには「ここにいる、一緒に座ってる選手たちは私を毎日奮い立たせる選手たちで、感謝の気持ちを伝えたい」と敬意を示した。

　試合後、ミックスゾーンで食べたいものを聞かれ「うーん、焼き肉！」と応えていた藤波。会見でも「今はうれしい気持ちで、このうれしさにまずは浸りたいという思い。とりあえずは、おいしいものを食べたいという思いです」と、喜びをにじませていた。