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張本美和「戦術はなし、気持ちで挑戦」安どの涙 今大会初黒星→ストレート勝ち 卓球女子銀メダル以上確定…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年8月9日 6時50分

決勝進出をきめて涙をながす張本美和(カメラ・岩田 大補)

◆パリ五輪第14日 ▽卓球 団体戦(8日、パリ南アリーナ)

 女子準決勝が行われ、世界ランキング2位の日本は同5位のドイツを3―1で下し、2大会連続の決勝進出を決めた。銀メダル以上が確定し、4大会連続のメダルを獲得することが決まった。

 第1試合のダブルスは早田ひな(日本生命)、平野美宇(木下グループ)組が3―1で先勝。第2試合は16歳の張本美和(木下グループ)が18歳の新星、アネット・カウフマンにストレートで敗れた。第3試合で平野が3―0で勝ち、第4試合は美和が16年リオデジャネイロ五輪団体銀メダルのシャオナ・シャンを3―0で破った。日本時間10日午後10時からの決勝で4連覇中の中国に挑む。

 美和が試練を乗り越えた。第2試合でドイツの新星・カウフマンに完敗を喫した約36分後に行われた第4試合で、41歳のシャンをストレートで撃退。勝利後は安どの涙があふれた。「勝ててホッとしています。(第2試合は)負けて悔しかったですし、4試合目に回るので、切り替えてプレーできるか不安で…。メダルが取れてうれしいというよりは、4試合目を勝ちきることができて、ホッとした涙かな」と言うと、再び涙がこみ上げた。

 第2試合。シングルスの世界ランキングは100位。同世代で今大会好調の183センチの相手だった。両ハンドのドライブを気持ち良く打たれ、終始押される展開。ロングサービスで打開策を探ったが、何もできずに完敗した。チームとしても初黒星となり「毎セットリードされる展開で、点数では1、2点だけど、ほぼほぼリードされていたのが敗因」。渡辺武弘監督も「あそこまで押し込まれてびっくりした」と振り返った。

 第3試合で平野が快勝。その間に練習しながら、コーチである父・宇さんと話をした。「今は技術より気持ちの面でしっかり挑戦することが大事だと思った。お父さんと話してちょっと落ち着くことができました。次の試合の準備の話しもできて、第4試合は頑張れました」。さらに第3試合で流れを作った8歳先輩の平野からは「思い切って」と言われ、1球ごとに胸に刻んだ。

 第4試合の第1Gも初対戦の25歳上のベテラン相手に序盤は押された。「負けてしまう」と悪夢が頭をよぎったが、1―6からバックハンドをバック側に鋭く打ち抜くと、一気に流れをつかんだ。2―7から8連続得点。第2Gもロングサービスが効いて圧倒すると、第3Gはラリーで強打を連発。相手が苦手なバック側だけでなく、ドア側にもしっかり打ち抜き、11―0で取り切った。

 「第2試合の時は戦術を立てて臨んだけど、4試合目は初めての対戦だったし、戦術はなし。思い切ってやる。最後の1球まで諦めないのはオリンピックの目標。気持ちで挑戦できた」とホッとした表情を見せた。

 初出場の16歳で初のメダル獲得が決まった。10日の決勝は、悲願の金メダルを懸けて、世界ランキング1位の中国に挑む。「メダルを取れてうれしいというより、第4試合を勝ちきることができたホッとした涙なので。最初から目指すは金メダル。中国は強いけど思い切ってプレーする。考え過ぎずに、思い切ってプレーできれば結果はついてくる」と涙をぬぐい、頼もしく言った。

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