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【甲子園】掛川西60年ぶりの夏1勝へ…吹奏楽部が参加断念も卒業生たち大集結でバックアップ

スポーツ報知 / 2024年8月9日 8時39分

静岡大会決勝戦での掛川西に応援団

◆第106回全国高校野球選手権 第4日(10日)第4試合 ▽1回戦 日本航空vs掛川西

 26年ぶり6度目の出場となる掛川西は10日、日本航空(山梨)と対戦する。甲子園で60年ぶりとなる夏1勝を目指す掛川西ナインを、卒業生も含めて全力でバックアップする。応援の核となるブラスバンドだが、吹奏学部は11日に県のコンクールが控えているため参加を断念。代わりに、同部OB、OGら86人が駆けつけることが決まった。堀口泰徳捕手(3年)は卒業生の思いを受け止め、結果で恩返しすることを誓った。

 甲子園でブラスバンドの演奏なし―という最悪の状況は避けられた。掛川西は吹奏学部のOB、OGら計86人が“友情応援”に駆けつけることが決定。11日に県吹奏楽コンクールに挑む現役の48人に代わって大音響を奏で、ナインを後押しする。

 吹奏楽部は5日、地区予選を勝ち抜いた“文化系の甲子園”の「全国高等学校総合文化祭」に出場と全国トップの実力を誇る。同部副顧問の佐野雅裕教諭によると、学校側は同部員が9日から11日まで甲子園で応援できないことを把握。そこで、1日から卒業生を対象に参加を呼びかけた。高価な楽器をどうするのかという懸案事項もあったが、学校側が貸し出すことなどで話がまとまった。

 卒業生たちは全校応援と同じく初戦の当日、バスで応援に向かうため、本番まで音を合わせる時間もない。ただ、演奏するのは「ダイナマイトマーチ」や「大進撃」など同校でも使用し続けてきた応援歌のため、問題ないという。創立1901年の伝統校を率いる大石卓哉監督(44)は「脈々と受け継がれている掛川西高の思いがあるんだろうなと思います」と感謝した。

 対戦相手・日本航空の吹奏学部は今春のセンバツで、姉妹校の日本航空石川を友情応援。能登半島地震で甚大な被害を受け、拠点を山梨に移した姉妹校のため、甲子園に駆けつけた。同校関係者によると、春にアルプス席で演奏した約100人のうち半数近くが今夏も演奏予定。仮に掛川西のブラスバンドが不在なら、“聖地での経験”もある相手の応援に押される可能性もあった。

 県大会で主に4番に座って打率5割の堀口は、流れを呼び込みたい時に流れる「大進撃」と、得点時に流れる「第二応援歌」がお気に入り。守備でもチームをまとめる扇の要は「伝統のある応援歌。県大会で卒業した先輩たちが奏でる音色も聞いてみたい」と意気込んだ。まず目指すのは恩返しの一勝。甲子園で60年ぶりに校歌を斉唱し、スタンドを沸かせる。(伊藤 明日香)

 〇…この日は、尼崎市内でシートノックや実戦形式の紅白戦を行った。選手は7日の練習終了後、聖地で午後6時52分から行われた岐阜城北(岐阜)―智弁学園(奈良)戦を観戦した。チームの初戦が第4試合(午後3時45分開始予定)のため、ナイター視察だったが堀口は「守備時に甲子園に吹く浜風を想定した打球の伸びを意識して野手陣が守っていた」と、得た収穫を練習に生かしていた。

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