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準決勝進出の玉井陸斗、14歳の初五輪から3年「自分が満足できる演技ができれば」英国、豪州、北朝鮮選手らと積極的に交流…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年8月9日 20時25分

 ◆パリ五輪 第15日 ▽飛び込み(9日、アクアティクスセンター)

 男子高飛び込みで2大会連続出場の玉井陸斗(JSS宝塚)が、予選を497・15点で2位。上位18人による準決勝進出を果たし「調子もよくてコンディションもよかった。不安なところもあったけど、練習通りの演技ができた」と、納得の表情で語った。

 2本目の207B(後ろ宙返り3回半えび型)で88・20点をマークすると、3本目の109C(前宙返り4回半抱え型)は90・65点の高得点。最後の5255B(後ろ宙返り2回半2回半ひねりえび型)も91・80点で締め、6本をまとめた。馬淵崇英コーチからは「みんなに陸斗の演技を見せてやれ」と背中を押され臨んだ予選。「そんなに頑張るのか、と思った」と、笑いを誘う余裕ものぞかせた。

 14歳で臨んだ東京五輪は、同種目21年ぶりの入賞となる7位。偉業にも「東京は何をしたらいいとか、どういう待ち方をしたらいいとかが分かってなかった」と言う。この日26人が演技した予選の待ち時間は、イギリスの選手と談笑しながらプールサイドを散歩。ウォーミングアップ中には、仲の良い豪州の選手から北朝鮮の選手を紹介されたと明かし「少しだけ話した。いろんな選手にかわいがってもらえています」と、パリ五輪の空間も余裕を持って過ごしていた。

 準決勝は日本時間10日の午後5時、決勝は同10時とタイトなスケジュール。「少しの疲れに抑えられるように」と、余力を持っての決勝進出を目指す。国際大会の自己ベスト531・55点を超えれば表彰台も射程圏内。飛び込み界の悲願へ、玉井は「自分が満足できる演技ができれば」と、冷静に足元を見つめた。

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