１３７連勝で金メダル藤波朱理、５７キロ転向も １６４センチ減量の負担考慮

日の丸をなびかせ、最高の笑顔でマット上を駆ける藤波（カメラ・小林　泰斗）

　レスリング女子５３キロ級の藤波朱理（２０）＝日体大＝が２８年ロサンゼルス五輪に向けて、階級変更を視野に入れていることが９日、分かった。関係者によると、「ロスは１つ上の５７キロで目指すことを検討している」と明かした。パリ五輪では普段からの徹底した節制で金メダルに輝いたが、１６４センチと５３キロ級では身長も高く、減量による心身への負担を考慮。今後熟考して判断していく。

　日本女子の連続金メダルは過去３人。２００４年アテネ大会から伊調馨が４度（６３キロ級→５８キロ級）、吉田沙保里が３度（５５キロ級→５３キロ級は銀）達成。１６年リオ大会から金城（旧姓・川井）梨紗子が２度（６３キロ級→５７キロ級）達成している。いずれも階級変更を経験しているが、階級を上げての連覇は例がない。藤波が初の快挙への挑戦に踏み切るのか、注目される。