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【甲子園】スタメン9人全員2年生の菰野が甲子園初勝利

スポーツ報知 / 2024年8月10日 6時0分

南陽工に勝利、アルプスに駆け出す菰野ナイン(カメラ・渡辺 了文)

◆第106回全国高校野球選手権大会第3日 ▽1回戦 菰野6―2南陽工(9日・甲子園)

 スタメン9人全員が2年生の菰野(三重)が春夏通じて甲子園初勝利をつかんだ。打線が14安打で6得点を挙げ、投げてはエース左腕・栄田人逢(えいだ・とあ)が2失点完投した。

 念願の甲子園1勝に、菰野ナインの歓喜が夜空に響いた。終盤に追い上げられる苦しい展開も、9回2死一、二塁でエース左腕・栄田が、こん身の150球目で遊ゴロに仕留めて試合終了。女房役としてリードし、計4度盗塁を刺した栗本賢佑は「まず1勝して校歌を歌おうと甲子園に来たので、うれしく思います」と充実感。04年の修徳(東京)など、過去に例の少ないオール下級生での聖地白星を喜んだ。

 そつなく点を重ねた。初回1死一、三塁で、公式戦で初めて4番に座った野田親之介の投ゴロの間に先制。3回1死一塁では、野田の中前打に敵失がからみ加点した。その後も、小技を絡めて14安打6得点。森田亮太監督(38)は「地方大会を入れても14安打は初めてじゃないですか」と驚きつつ、「大きな舞台で地方大会以上の数字が出るのは、いい準備をしてくれたというのと、ここに来てようやく彼らのパフォーマンスを100%発揮できたのかな」と、ナインをたたえた。

 春の県大会、東海大会はともに決勝で敗れた。若く、経験が浅いがゆえに「苦しい場面で起こるミス」(森田監督)が敗因に直結した。しかし、この日の7回、1点を失いなお1死満塁を2つの遊ゴロで切り抜けるなど、27個のアウトを無失策で奪った。「相手の3年生は最後の夏。僕たちはまだあと1年あって余裕というのがあるので、そこはチームとしてのびのびできているのかなと思う」と栗本。9個の1ケタ番号を含む14人が2年生のチームは、春の敗因を夏の勝因に変えてみせた。

 夏の三重大会開幕直前の6月中旬に体罰疑惑で監督が交代。そんな中を3年生が変わらず支え、チームは再び上を向いた。「本当に僕たちは3年生に支えられている。プレーで恩返しできれば」と栗本。感謝を抱き、聖地で躍動する。(瀬川 楓花)

 〇…08年夏に甲子園出場を果たした菰野OBの阪神・西勇が母校の応援に駆けつけた。大会前には19年度卒の中日・岡林と共同制作したTシャツを全部員にプレゼント。自身は16年前の仙台育英戦に先発し、4失点完投も、1回戦で涙を飲んだ。聖地で初勝利を挙げた後輩たちを「みんながたくさん打って、いい流れで、守備もよかった」と称賛。「一個ずつ丁寧に頑張ってほしい」とエールを送った。

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