1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

安楽宙斗、金メダルまで“あと3手”「中盤、ぐちゃぐちゃした」17歳の高校生 この先は「最強と言われるクラスに」

スポーツ報知 / 2024年8月9日 22時59分

リードで落下し、悔しそうな表情の安楽(カメラ・小林 泰斗)

◆パリ五輪 第15日 ▽スポーツクライミング(9日、ルブルジェ・スポーツクライミング会場)

 男子複合(ボルダーとリード)の決勝が行われ、初出場で準決勝首位通過の高校生、安楽宙斗(そらと、JSOL)が、スポーツクライミングで日本男子初となる銀メダルを獲得した。

 第1種目のボルダーを終え、69・3点の首位に立った。第1課題を“一撃”で仕留めると、第2課題は唯一の完登。第3、4課題は登り切ることはできなかったが、実力の高さを見せた。

 続く第2種目のリードは最後に登場。「中盤、ぐちゃぐちゃで危なっかしいことばっかりした」と課題にリズムを乱されるも、粘りに粘って銀メダル地点まで到達。だが、あとわずか3手のところで金メダルを逃した。安楽は合計145・4点、金メダルのロバーツ(英国)は155・2点だった。

 現役高校生の17歳は、日本男子のスポクラ界に初めてのメダルをもたらし、「今回は頑張ったのでお祝いしようかなと思う」とはにかんだ。ただ、金メダルを狙っていただけに、こみ上げる思いは悔しさの方が強い。「リードもボルダーも、どっちも微妙という感じで終わってしまったので。もうどっちも最強と言われるクラスになれるように頑張りたい」と誓った。

 安楽は昨季、W杯初参戦にして、史上初となるボルダーとリードの2種目で年間総合王者に輝いた大物ルーキーで、千葉・八千代高に通う3年生。両腕を伸ばしたリーチは身長を大きく上回る180センチ超え。本人が「ふわふわクライマー」と話すように力みがなく、腕の疲れを少なくしながら登る技術も武器だ。

 安楽は準決勝でも圧巻で、まずボルダーでは、第1課題を2回で完登すると、誰も登り切れなかった第2課題を“一撃”で仕留め、全体トップの得点。次のリードでも全体4位で、2種目の合計得点で首位通過していた。決勝に向けては「自分がやれることをやるだけ」と語っていた。

 スポーツクライミングは21年の東京五輪から採用され、同大会ではボルダー、リード、スピードの3種目による複合が実施された。日本は女子で、野中生萌が銀メダル、野口啓代さんが銅メダルを獲得し、W表彰台を飾った。そして今回のパリ五輪ではボルダーとリードの複合と、スピードの2種目での実施となり、安楽が日本男子初のメダルを獲得した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください