1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

新競技ブレイキン、AMIが初代女王!「あんまり実感なくて」 男女で優勝候補の日本勢、アベックVの快挙へ…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年8月10日 4時38分

優勝を喜ぶ湯浅亜実(25、ダンサー名・AMI)(カメラ・小林 泰斗)

◆パリ五輪 第15日 ▽ブレイキン女子(9日、コンコルド広場)

 パリ五輪の新競技、ブレイキンで、日本代表の湯浅亜実(ダンサー名=AMI、25)が金メダルを獲得した。決勝でドミニカ・バネビッチ(同=NICKA、リトアニア)を3―0で破り、初代女王に輝いた。

 AMIは「あんまり実感なくて。ホントだったら泣きたいくらい」と夢見心地で感想を語った。

 第1ラウンド(R)でAMIは後攻めで試合に入った。空間を広く使った演技を次々と披露した。第1Rを6-3で取ると、第2R、第3Rとも5―4と接戦を制して頂点にたどり着いた。

 4人1組で総当たりの1次リーグで2勝し、1戦を残して突破。準々決勝でも地元フランスのシア・デンベレに3―0と圧勝し、準決勝ではオランダのインディアデビ・サルジューと激突。第1ラウンドを3―6で落としたが第2Rを6―3、第3Rを8―1と逆転、決勝に進んでいた。

 圧倒的な強さをパリで見せつけた。湯浅は、4人1組で2ラウンドずつ戦う総当たりの1次リーグを、1Rも落とすことなく首位通過。キレのあるフロア、ダイナミックなパワームーブで観衆を魅了し、決勝リーグも勝ち抜いて頂点まで登りつめた。初めてブレイキンが採用され「自分の一番の踊りはこれです! という踊りを、ステージにいって爪痕を残したい」と語っていたパリ五輪。五輪女王という新たな栄冠に輝いた。

 10歳で始めたブレイキン。目を引くパワームーブやフリーズに注目されるが、自身は「細かい流れ」にこだわり抜いてきた。フロアの動作、ステップでも、高低や動きの強弱をつけることで、ダイナミックさを表現。パリに向けては「技のクオリティを上げて、より磨き上げて自分らしい動きをしたい」と意気込みを語っていた。そして「なんか、印象に残りたいですね」と思い描いていた夏の祭典。この日、大歓声を浴びながら、堂々と踊り抜いた。

 10日には男子の競技が控え、日本は半井重幸(SHIGEKIX、22)、大能寛飛(HIRO10、19)が出場する。パリ五輪の開会式で旗手も務めた半井は、男子の金メダル大本命。28年ロス五輪では不採用が決まっているブレイキンで、男女のアベックVに挑む日本。湯浅が最高のバトンを、男子勢につないだ。

 湯浅亜実(25、ダンサー名・AMI)は2019年と22年の世界選手権を制覇。ブダペスト(ハンガリー)で今年6月に行われた五輪予選シリーズでも優勝と前評判通りの結果になった。

 ブレイキンはDJのかける音楽に合わせて、即興で踊るのが基本ルール。今大会は1対1のバトル形式で争われる。技の要素は〈1〉トップロック(立ち踊り)〈2〉フットワーク(かがんで地面に手をついて行う足さばきやステップなど)〈3〉パワームーブ(体のさまざまな部分で回転する動き)〈4〉フリーズ(一連の流れから音楽に合わせて体、動きを止めること)の4種類。選手はこれらをベースに自由にアレンジを加えていく。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください