レッドソックス吉田正尚とアストロズ移籍の菊池雄星、試合前に笑顔で対面…菊池は今シリーズ登板予定なし

「Ｖ‐Ｔｅｋ　Ｆｉｇｈｔ　２００４」のＴシャツ姿で試合前の練習を行ったレッドソックス吉田正尚（カメラ・一村　順子通信員）

◆米大リーグ　レッドソックス―アストロズ（９日・米マサチューセッツ州ボストン＝フェンウェイパーク）

　レッドソックスの吉田正尚外野手は「３番・ＤＨ」で先発。この日の練習では、ナインが「Ｖ‐Ｔｅｋ　Ｆｉｇｈｔ　２００４」と入ったオリジナルＴシャツに身を包み、プレーオフ進出への正念場となる同カードに向けて、士気を高めた。

　「Ｖ‐Ｔｅｋ」とは２００４年に世界一を達成したチームのキャプテンを務め、現在は、ゲームプランコーディネーターを務めるバリテック氏を指し、「Ｆｉｇｈｔ」とは同年７月２４日の本拠地でのヤンキース戦で、敵軍のＡ・ロドリゲス内野手と取っ組み合いの大喧嘩となった伝説のシーンを指す。当のバリテック・コーチは、同Ｔシャツを着用せず、「何のＴシャツのこと？」ととぼけていたが、吉田やデバースら主力は、試合前のフリー打撃で快音を連発。コーラ監督は「強い相手だが、我々は、攻撃面で運動能力の高さを上手く使って、打線は上位から下位まで皆が貢献している」と意気込んだ。

　また、吉田は試合前、トレード移籍でア軍入りし、７日に新天地で初勝利を挙げた菊池雄星投手と外野フィールドで対面。がっちり握手し、笑顔で言葉を交わした。菊池は今回のレ軍戦は登板予定がない。「球団によって、チームのルールが違ったりしますけど、段々と慣れてきました」と明るい表情で、この日はキャッチボールなどで調整した。