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表現から勝負になったブレイキン、コーチがAMIを金に導いた言葉「やりたいように、やろう」…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年8月10日 8時28分

金メダルを獲得し、笑顔の湯浅亜実(AMI)(カメラ・小林 泰斗)

◆パリ五輪 第15日 ▽ブレイキン(9日・コンコルド広場)

 パリ五輪の新競技、ブレイキンの女子で、日本代表の湯浅亜実(ダンサー名=AMI、25)が金メダルを獲得した。決勝でドミニカ・バネビッチ(同=NICKA、リトアニア)を3―0で破り、初代女王に。石川勝之コーチは「最高でした。直前合宿で『これはいけるぞ』と思ってた。いい心身の状態だった」と、快挙に喜んだ。

 石川氏は、湯浅が10歳で始めた頃の最初の“師匠”。「決勝、準決勝前のアップを裏で見ていて、ずっとAMIの事を見てて。会った時から考えていて、この子はどこまでいくんだろうと。感慨深くなって」。五輪に関わらず、大舞台で躍動する湯浅の姿に万感。石川氏は「五輪だろうがそうじゃなかろうが、ブレーキンライフは変わらない。そういう思いで見ていました」と語った。

 パリ五輪に向け、新競技として採用が決まった頃はアレルギー反応もあったというブレイクダンス界。「カルチャー」という表現から、勝利至上主義の空気にのまれる事への懸念もあった。「カルチャーが大好きでやっていたのに、五輪になったことによって自分が大好きだった部分が削られちゃうんじゃないか」という心配も抱いていたという湯浅。悩みも抱える中、石川氏は「(スポーツに)合わせるのはやめようと。自分のやりたいようにやることが一番、伸びると途中で気づいて。やりたいようにやろう」と声をかけてきた。

 「細かい流れ」にこだわり抜いてきた湯浅。目を引くパワームーブなどもブレイキンの華だが、自分の中の「カルチャー」を守り抜き五輪女王となった。「ブレイキンがこんなところで競技になるとは、夢にも思っていなかった」という石川氏。かつてのまな弟子が世界にその魅力を発信した。

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