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樋口黎、9年越しに金メダル 父「自慢の息子」母「感無量でした。続けてて良かった」家族も歓喜

スポーツ報知 / 2024年8月10日 13時50分

優勝した樋口黎(カメラ・岩田 大補)

◆パリ五輪第15日 ▽レスリング(9日、シャンドマルス・アリーナ)

 男子フリースタイル57キロ級で16年リオ五輪銀メダリストの樋口黎(ミキハウス)が金メダルに輝いた。決勝でスペンサーリチャード・リー(米国)を4―2で下した。レスリングの金メダルは初日から4日連続。日本勢の夏冬通算200個目の金メダルにもなった。

 第1ピリオドは場外ポイントで2点を失い、第2ピリオドへ。タックルから2点を奪い同点に追いつき、終了間際で2点を加えて相手を寄り切った。

 樋口は20歳だった16年リオ五輪で銀メダルを獲得したが、21年東京五輪はアジア予選でわずか50グラム超過で計量失格するなど減量に苦しみ、代表を逃した。その悔しさを糧に、減量について自己流で猛勉強。自身の体と向き合い、昨年の世界選手権で銀メダルを獲得し、2大会ぶりに五輪のマットに帰ってきた。

 現地で試合を観戦した父・篤さんは「最後まで諦めないで頑張ったんで、自慢の息子ですね」と目を細め、母・容子さんも「感無量でした。続けててよかったなってほんとに思います。レスリングが好きっていう気持ち忘れずに、初心忘れずにやり続けたから、今があると思うんで」とほっとした表情。また妹・耀さんは「最後まですごいヒヤヒヤはしましたけど、現地に来て、見に来て良かったなっていう風に思います」と声をはずませた。

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