【女子野球】名門クラブ「全府中」の女子チームが全国大会初陣 コールド負けも手応え
スポーツ報知 / 2024年8月10日 16時47分
◆第19回全日本女子硬式クラブ野球選手権大会第2日 ▽2回戦 エイジェック12―2全府中女子(10日、千葉・ナスパスタジアムほか)
創部94年の名門クラブチーム「全府中(オール)野球倶楽部」が今年発足させた女子チーム「全府中女子硬式野球部」(東京)が10日、千葉県で行われているクラブ日本一を決める大会で「全国大会デビュー」した。
全府中女子は今季、選手が足りず単独で試合に出られないため、同様に今季から活動する片岡安祐美が監督を務める「茨城ゴールデンゴールズ(GG)」の女子チームと合同でリーグ戦「報知新聞社杯ヴィーナスリーグ」を戦っている。さらにこの大会限定で助っ人も加わり、関東の強豪・エイジェック(栃木)と対戦。しかし圧倒的な力の前に初回から打者一巡の猛攻を受け6失点、その後も追加点を許し5回コールド敗退した。一方で4回には2点を返すなど粘りをみせた。
林裕幸監督はENEOSの監督などを歴任してきた名将だが、女子の指揮をとるのは初めて。昨年、監督のオファーを受け「女性と野球での付き合い方があるとは」と引き受け、新しい発見があり楽しいという。この日は、全国制覇もしているエイジェック相手に「12点取られてこのまま終わっちゃいかんなと思って、1点取りに行きました。秘策ではないです」と笑ったが、「エイジェックはまとまりが違いましたね。試合前のノック見てしっかりやっていると分かった。でも日本一になっているチームとやらないと覚えないし、目標ができないから」と、チームの成長を期待した。茨城GGは来季、単独で出場するため合同チームも今季限り。しかし府中市の企業が選手の雇用に積極的で、チーム員の拡充も臨めそうだという。
茨城GGに所属する元日本代表の六角彩子は、この日7番三塁で出場し2打数1安打。西武ライオンズレディース時代に全国制覇を経験しているが「このチームでの全国大会は、また違いますね。まだまだ若い子がいる中、いい経験になったかな」と、新たな舞台での節目を振り返った。
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