卓球女子団体、日本がまたしても中国の壁こえられず銀メダル「持っているものは出し切れた」早田ひな、平野美宇、張本美和…パリ五輪
スポーツ報知 / 2024年8月11日 0時23分
◆パリ五輪第16日 ▽卓球 団体戦(10日、パリ南アリーナ)
女子団体決勝が行われ、世界ランキング2位の日本は4連覇していた同1位の中国に0―3で敗れ、2大会連続3度目の銀メダルとなった。中国は08年北京大会で採用された団体戦で5連覇を達成した。
第3試合のシングルスで、世界ランキング8位の張本美和(木下グループ)が同3位の王曼昱(ワン・マンユ)に第1ゲームを奪うが、1-3で敗れた。日本は各試合を接戦に持ち込むが、結局、どの試合も中国の底力の前に、1試合も勝利に結びつけることができなかった。
第1試合のダブルスは、張本が初めて起用され、早田ひな(日本生命)とのペアで、陳夢(チン・ム)、王曼昱(ワン・マンユ)組を最終ゲーム9-5、勝利まであと2点まで追い込んだ。しかし、逆転され、フルゲームの2―3で敗れた。
第2試合のシングルスはエース対決で、世界1位の孫穎莎(ソン・エイサ)相手に、日本は2023年のザグレブで勝った経験を持つ同12位の平野美宇(木下グループ)を起用。第1ゲーム、8-3、9-6と大きくリードしながら落とし、そのままストレート負け。日本は通算0勝2敗となっていた。
張本美和は「負けて悔しいです。でも自分の持っているものは出し切れた」と語った。平野美宇は「中国選手の層の厚さを感じた。リベンジできるときがあればそのときまでに強くなりたい」、早田ひなは「張本選手と公式戦で組むのは初めて。最後、自分が先輩として足を引っ張ってしまった」と反省した。
団体が初採用された2008年北京五輪は3位決定戦で韓国に敗れて4位だった。12年ロンドン五輪では、石川佳純、福原愛、平野早矢香で臨み、当時日本勢初の銀メダルをつかんだ。21年東京五輪は伊藤、石川、平野で挑み、2大会ぶりの銀メダル。いずれも決勝で中国の壁に跳ね返されてきた。
世界選手権団体戦でも2014年~今年2月の24年大会まで5大会連続で決勝で中国に屈しての銀メダル。しかし、2月の同大会決勝では早田が陳、平野が王芸迪(おう・げいてき)を破り、歴史的な2勝を上げ初の金メダルに肉迫した。平野は「今まで団体戦を私がやってきたなかで一番中国選手を追い詰めた。今までは負けてどこかでしょうがないという気持ちがあった。こんなに悔しいのはみんな初めてだと思う。五輪で借りを返せるようにこれから頑張っていきたい」と自信を述べていた。
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