Ｊ２清水が今季最多タイ４発で首位奪回

前半アディショナルタイム、ダメ押しの３点目を決める清水・原（右から２人目）

◆明治安田Ｊ２リーグ▽第２６節　清水４―０群馬（１０日・アイスタ）

　清水は最下位の群馬に４―０と大勝し、２試合ぶりの白星で首位を奪回した。開始２０分、ＦＷカルリーニョスジュニオのゴールで先制するなど、前半だけで３得点。後半も１点を加え、今季本拠での不敗を１２（１１勝１分け）に伸ばした。

　早々と流れを握った。前半２０分、ＭＦ乾のスルーパスに反応したカルリーニョスジュニオが右足で先制弾。同２７分にはグラウンダーの右ＣＫに走り込んだＭＦ宇野が右足で加点した。Ｊ１町田から今夏加入。前節の仙台戦から２戦連発のボランチは「ボテボテだったけど、入って良かった」と白い歯を見せた。ダメ押しは同アディショナルタイム。ショートコーナーを選択し、最後は乾が送った浮き球をＤＦ原が頭でたたき込んで突き放した。

　後半に入っても勢いは衰えず、同３０分には途中出場のＦＷアブドゥル・アジズ・ヤクブがＭＦ矢島からのボールを受け、左足で来日初ゴールをねじ込んだ。「うれしいです。もっと点を取って貢献していきたい」と助っ人は笑みを浮かべた。

　１試合４得点は今季最多タイ。秋葉忠宏監督（４８）も「前半はパーフェクト。美しいと思うぐらいの連動性を見せた」と拍手した。次は１７日に再びホームで甲府戦を迎える。取り戻した首位の座をキープし、このまま突っ走る。