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中京大中京「ナカにはソト!」で5番・仲健太郎がV打 甲子園史上初の夏100戦目をロッテの応援歌の後押しで飾る

スポーツ報知 / 2024年8月11日 6時0分

7回2死一、二塁、仲の適時打で勝ち越しのホームを踏み、喜ぶ中京大中京・山田(右)(中は宮崎商・上山、左は村上=カメラ・谷口 健二)

◆第106回全国高校野球選手権大会第4日 ▽1回戦 中京大中京4―3宮崎商(10日・甲子園)

 今大会で初めて1日4試合が行われた。中京大中京(愛知)は宮崎商に競り勝ち、9年ぶりに初戦突破。節目の夏100試合目を白星で飾り、ともに歴代最多を更新する春夏137勝目、夏79勝目を挙げた。5番の仲健太郎一塁手(3年)が同点の7回2死一、二塁で左前にV打を放った。昨夏4強の神村学園(鹿児島)は木更津総合(千葉)に打ち勝ち、難敵を退けた。掛川西(静岡)は夏の史上3番目のブランクとなる60年ぶりの勝利。岡山学芸館も2回戦に進出した。

 中京大中京の仲がロッテの助っ人級の勝負強さを見せつけた。同点の7回2死一、二塁。真ん中のスライダーを捉えると、鋭い打球が三遊間を破った。「同点だけでは相手の勢いに押される。真っすぐを待ってたが、体が反応した」。聖地での自身初安打が勝ち越しV打となった。

 創部101年目の名門が、史上初の夏100試合の大台に到達。甲子園100周年で9年ぶりの夏の白星をつかんだ。歴代最多を更新する春夏137勝&夏79勝。1931年の早実戦から始まり、10試合ごとの区切りはいずれも白星。節目の一戦のヒーローは「すごく歴史がある学校なので、いいところで打ててよかった」と胸を張った。

 “魔曲”が背中を押した。「バモ(バモス)なかけん×2 オ~オオオ…ナ!カ!」。仲の打席では、ロッテ・ソトの応援歌の“ナカ・バージョン”がアルプスから響いた。ゆったりとした低音から一気にテンポが上がり、「威圧感がある」と話題の応援。今春から団長の提案で取り入れたといい、「『ナカとソト』をかけてます。気持ちが高まります」とはにかんだ。

 熊本出身のG党は「日本一」のために愛知の同校へ進学した。今春から臨時コーチの元中日・荒木雅博氏(46)とは同郷で「熊本出身なので、馬刺しとかいろいろな話」をする仲。特にメンタル面で支えられているといい、「『お前ならチャンスで打てるぞ』といつも言ってくださる」と、自信に変えている。

 アルプスで見届けた憧れの父・祐貴さんまでは残り2勝だ。25年前の99年にセンバツ8強の海星(三重)で同じ一塁手だった父の背中を追う孝行息子は「すごい歓声で地鳴りがすると聞いていたがその通り。お父さんに並べるような選手になりたい」と、聖地で誓いを立てた。(竹内 夏紀)

 ◆仲 健太郎(なか・けんたろう)2007年3月22日、熊本・南阿蘇村出身。17歳。小2で長陽少年野球クラブで野球を始め、ルーテル学院中も軟式。19年の明治神宮大会を制した現中日・高橋宏斗らに憧れ、愛知・中京大中京に進学。2年秋からベンチ入り。177センチ、80キロ。右投右打。家族は両親と姉。

 ▼初の夏100試合目 中京大中京が夏の甲子園、9年ぶりの初戦勝利。この日の宮崎商戦が選手権では区切りの通算100試合目。夏100試合、春85試合(他に2校)、春夏通算185試合は、いずれも最多。春夏通算で100試合以上は、中京大中京を始め15校あるが、どちらか一方で100試合以上は初めてだ。

 初出場の1931年初戦で早実を破ってから、この日の試合まで、10試合ごとの区切りの11試合はすべて白星で飾っている。

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