【広島】新井貴浩監督が「素晴らしい」と絶賛した右腕が、完投で８５４日ぶりの虎狩り「最少失点で抑えられて良かった」

◆ＪＥＲＡセ・リーグ　阪神１―５広島（１０日・京セラドーム大阪）

　重要な一戦で８５４日ぶりの虎狩りに成功した。広島・森下が５安打１失点で完投勝利を収め、今季９勝目をつかんだ。「最少失点で抑えられて良かった」。阪神戦は２２年４月９日の甲子園以来となる白星で、同９月１４日から始まった連敗を６で止めた。

　序盤は制球がまとまらなかったが、永川投手コーチに投球フォームの助言をもらい「両サイドに球がいくようになった」。１５０キロ超の直球にチェンジアップを効果的に織り交ぜ、３回以降は１安打ピッチ。９連戦の折り返しとなる５戦目でリリーフ陣を休ませ、新井監督も「本当に大きい。素晴らしい」と最敬礼した。

　難敵・大竹との投げ合いは５連敗中だったが、「粘り強く投げたら勝てると思って」と右腕。打線が４点を奪って攻略し、チームとしては８連敗していた左腕に１１度目の対戦で初めて土をつけた。連勝で今季最多貯金１３とし、２位・巨人と２ゲーム差、３位・阪神とは４差。勝負の８月に勢いづいている。（小松　真也）