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【甲子園】岡山学芸館、全長196センチの「特製打撃マシン」効果出た 聖カタリナ学園の190センチ右腕・有馬恵叶を攻略し1-0で完封発進!

スポーツ報知 / 2024年8月11日 5時0分

5回1死満塁、聖カタリナ学園・有馬恵叶(手前)から中犠飛でこの試合唯一の得点を叩き出す岡山学芸館・高安凰真(カメラ・義村 治子)

◆第106回全国高校野球選手権大会第4日 ▽1回戦 岡山学芸館1ー0聖カタリナ学園(10日・甲子園)

 今大会で初めて1日4試合が行われた。5年ぶり3度目の出場となった岡山学芸館が1点を守り切り、完封勝利を挙げた。お手製の「巨大打撃マシン」で対策し、相手エースの190センチ右腕・有馬恵叶投手(3年)を攻略。聖カタリナ学園(愛媛)は夏の甲子園初出場初勝利とはならなかった。

 気温35度超えの“熱戦”を制し、岡山学芸館ナインは校歌を熱唱した。0―0の5回、先頭の佐藤滉起が右前打で出塁。犠打、相手のエラーなどで1死満塁とすると、高安凰真(おおま)がカウント1ボール2ストライクから外角フォークを捉え、中犠飛で先制した。「フォークで決めに来ると思って、狙っていた。1点入ってホッとした」。均衡を破った1点を最後まで守り抜いた。

 “手作り”の「巨大打撃マシン」効果だ。190センチの相手先発・有馬対策として、植木鉢の下などに敷いて水はけを良くするために用いられる高さ18センチのプラスチックパレットを2台重ね、その上に160センチの打撃マシンを設置。練習から角度のある球に目を慣らし、打ち込んできた。

 2打数1安打1打点と活躍した高安は「マシンの方が高くて、思ったより投手のリリースポイントは低かったので、打てた。ランナー三塁で外野に打球を持っていく練習もしていた」と満足げ。4安打での勝利となったが、佐藤貴博監督(41)は「練習から普通に打ててた。対策通りですかね」と、してやったりだ。

 守ってはノーエラーの鉄壁守備陣に、先発・沖田幸大が8回4安打、7奪三振、無失点。9回は丹羽知則が抑え、完封勝ち。岡山勢の夏の1―0完封は、1971年準々決勝で岡山東商が県岐阜商戦でマークして以来、53年ぶりだ。指揮官は「対策してきた事が全てできた試合だった」と再びニヤリ。2回戦の掛川西(静岡)戦も巧妙な対策を練り、岡山県勢初の夏の甲子園制覇を目指す。(森脇 瑠香)

◆高校野球の“珍対策”

 ▽5敬遠 92年夏の甲子園2回戦、明徳義塾・馬淵監督は星稜の4番・松井秀喜に対して5打席連続敬遠を指示。勝利を収めたが、社会問題化した。

 ▽言葉で鼓舞 03年夏の甲子園決勝、常総学院・木内監督は2年生エース・ダルビッシュ有を擁する東北との試合前、ナインに「ヒット打ったら孫の代まで自慢できるぞ!」と鼓舞。見事に攻略し、日本一に。

 ▽体感160キロ 12年夏の岩手大会決勝、花巻東・大谷翔平対策として盛岡大付は打撃マシンに「大谷君」と書いた紙を貼り、10メートルの至近距離に置いて、球速を150キロに設定。体感速度160キロ以上で目慣らし。5得点で打ち崩す。

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