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レスリング鏡優翔が逆転で決勝進出「おっちょこちょいなところが世界に丸出し」と自虐も 日本は最重量級で16年ぶりのメダル確定 銀メダル以上は初…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年8月11日 2時20分

◆パリ五輪 第16日 ▽レスリング(10日、シャンドマルス・アリーナ)

 女子フリースタイル76キロ級の鏡優翔(ゆうか、サントリー)が、準決勝でタチアナ・レンテリアレンテリア(コロンビア)に4―2で勝利し、決勝に進出。銀メダル以上を確定させた。同級でのメダルは16年ぶり、銀メダル以上は初となった。

 鏡は「おっちょこちょいなところが世界に丸出しでそれも私らしいと思ってる」と試合後のインタビューでおどけた。そして「2点取られたのは自分が攻めて取られたので、そこで折れるなとコーチも言ってくれたので自信を持ってまた攻められたかなと思います」と振り返った。決勝に向けては「(藤波の声援)聞こえて、真っ先に耳に入れて絶対一緒に金メダル取るとずっと約束してたんで」と決意。スタンドにいた女子53キロ級で金メダルを獲得した藤波朱理に手を振っていた。

 第1ピリオドでは2点を先行されたが、第2ピリオドで一気に4点を奪い逆転。そのまま逃げ切り、決勝進出を決めた。

 初戦はコンタクトが外れるハプニングで中断したが、安定した戦いぶりで、2―0で制した。準々決勝でもコンタクトが外れたが、動じることなく付け直した。

 2023年世界選手権を制し、最重量級の日本女子では浜口京子以来、20年ぶりに世界女王となった実力者だ。ただ今年5月に、右膝内側側副じん帯を損傷。全治2か月と診断されるアクシデントに見舞われた。五輪を目前に落ち込む気持ちがあったが、けが翌日にはリハビリを開始。5月下旬には「リハビリもトレーニングも毎日充実している。今はパリの金しか見えてない」と前を向いていた。

 実戦から遠ざかり、ぶっつけ本番とも言える状況で臨んだ大舞台。女子最重量級としては日本勢初の金メダルへ着実に勝ち上がった。

 ◆鏡 優翔(かがみ・ゆうか)2001年9月14日、山形市生まれ。22歳。小学1年でレスリングを始め、中学3年でJOCエリートアカデミーに入校。帝京高で全国高校総体を3連覇し、東洋大に進学。今年4月からサントリー。世界選手権は76キロ級で初出場の22年に3位。23年優勝。全日本選手権は2階級で3度優勝。

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