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レスリング元木咲良が金メダル 「こんなにうれしいことはないですよ」シドニー五輪代表の父・康年さんは歓喜の涙…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年8月11日 6時47分

◆パリ五輪 第16日 ▽レスリング(10日、シャンドマルス・アリーナ)

 女子62キロ級決勝で元木咲良(育英大助手)が、2021年東京大会銅メダリストのイリーナ・コリアデンコ(ウクライナ)に12―1のテクニカルスペリオリティー(TS)勝利し、金メダルに輝いた。

 00年シドニー五輪男子グレコローマンスタイル63キロ級代表の元木の父・康年さんは会場で、自身が選手時代に果たせなかった表彰台のてっぺんに立つ愛娘を涙ながら見つめた。「あの場面を見たら思うんです。(親というのは)運動会で子供が走ったり、授業参観で発表したり、それでもうれしいのにオリンピックのね、自分が出たとかではなくて。娘がこの舞台で表彰されるんだから。こんなにうれしいことはないですよ」と、戦い抜いた娘をたたえた。

 準決勝ではブレン(ノルウェー)に第2ピリオドで反り投げから押さえ込んで大逆転のフォール勝ち。「本人が『運が良かった』というのは言っていたんですけど、神様がきてくれたのかなと、私はちょっと思いました」と喜んだ。決勝で勝利の瞬間から、表彰式まで見つめて感極まった。「今までのけがや試合で負けたり。練習の厳しさ、また楽しさとか、そういうのを間近に見てきたので。そのことがね、ちょっと頭によぎって」と、歓喜の涙を流した。

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