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J1札幌 ルーキーMF田中克幸が後半AT9分にリーグ初得点となる劇的同点弾「次は勝ちにつながる点を」

スポーツ報知 / 2024年8月11日 7時8分

試合終了間際、同点ゴールを決めた札幌MF田中克(左)は、FW白井に祝福される(カメラ・砂田 秀人)

◇明治安田J1リーグ 第26節 札幌2-2福岡(10日・プレド)

 北海道コンサドーレ札幌が、土壇場で勝ち点1を手にした。福岡に前半14分、PKで先制を許す展開。後半20分にFW鈴木武蔵(30)がPKを決めて追いつくも、後半アディショナルタイム(AT)6分に失点し、勝ち越された。しかし3分後、途中出場のルーキーMF田中克幸(22)がリーグ戦初得点となる左ミドルを決め、2―2で引き分けた。ホームで劇的な結末も断然最下位の状況は変わらず。イレブンは次戦以降での勝ち点3獲得だけに目を向けた。

 後半AT6分に勝ち越しを許しても、札幌イレブンは誰一人、諦めていなかった。「残された時間の中で、僕たちは逆転を狙っていた」。その思い通り、田中克はわずかな隙も見逃さなかった。同AT9分、中村のパスを受けると、ゴール右30メートルから左足を振り抜いた。ライナーでネットを揺らしたリーグ戦初得点が、勝ち点1につながり「苦しい状況だったけど、ああいった形でゴールを奪えて勝ち点を拾えたのは、チームにとっても大きかったのかなと」と静かに振り返った。

 前半14分にPKで失点し、後手に回る展開が続いた。後半20分に追いつくも、勝ち点3を狙う中で、カウンターから失点した。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)が「3試合で勝ち点9」と掲げた初戦。最良の結果こそ得られなかったが、土壇場で最悪の結末は回避した。一時同点となるPKを決めた武蔵は「難しい時間帯が続いたが、最終的に最低限の引き分けで終われるのは次につながる」と前を向いた。

 勝ち点1は積み上げたが、10日の時点で19位鳥栖(勝ち点23)と7差、残留圏の17位湘南(同26)とは10差もある。ペトロヴィッチ監督が口にした「今の状況では引き分けで満足できないのは確か。勝ち点2を失ったという表現の方が正しい」という思いは、選手もよく理解している。だからこそ田中克は「あれが逆転弾だったらもっと気持ち良かったが。次は勝ちにつながる点を決めたい」と最後まで笑顔はなかった。

 次節16日はホームで残留を争う鳥栖との直接対決になる。田中克は「内容より勝ち点3が絶対条件」と声を大にした。劇的な一戦の勢いは維持しつつも、余韻に浸りなどはしない。

(砂田 秀人)

 〇…韓国人DFパク・ミンギュが、29歳の誕生日に札幌での先発デビューを飾った。7月に加入し、前節7日の横浜M戦で後半16分からJ初出場。記念日の10日が初スタメンとなり「思っていたより早く先発できたことはすごくうれしいが、ホームで勝利を届けられなかったのが残念」と悔しさをあらわにした。試合終了間際までプレーし、持ち味の運動量と走力を生かし攻守に奮闘したが「ミスもあったし勝てなかったので。次はもっとできる」と初勝利に向け、気持ちを切り替えた。

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