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【甲子園】聖光学院の〝安打製造機”菊地政善内野手 鶴岡東との東北勢対決へ向け「注目されるのは嫌いじゃないです」

スポーツ報知 / 2024年8月11日 9時15分

フリー打撃で調整する聖光学院・菊地(カメラ・有吉 広紀)

◆第106回全国高校野球選手権 第5日(11日)第2試合 ▽1回戦 鶴岡東vs聖光学院

 全国高校野球選手権(甲子園)の1回戦(11日)で、聖光学院(福島)と鶴岡東(山形)の“東北勢対決”が行われる。両校とも10日は約2時間の練習で最終調整した。聖光学院は福島大会でいずれもチームトップの安打&打点をマークした菊地政善内野手(2年)が、聖地でも快音を響かせると意欲。鶴岡東は今夏まだ出番のない背番号19の右腕・梅沢一輝(2年)が、初登板での快投を誓った。

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 福島で見せた好調ぶりを大舞台でも発揮する。2年生唯一のレギュラーである聖光学院・菊地は、福島大会全5試合で安打&打点を記録。計21打数12安打12打点、打率5割7分1厘と打ちまくった。安打と打点は先輩を差し置いてチームトップ。「ここぞ(の場面)で一本打てたのが良かった」と振り返った。

 実は大会前までは得点圏打率が低く、結果を残せずにいた。先輩たちから助言をもらい、「それまでは(ボールを)見てしまうことが多かったけど、初球から振っていこう、どんどんいこうと考えた」。好機でも受け身にならず、積極的に打ちにいった。計12安打のうち、初球もしくはファーストストライクを打ったのが8安打。有言実行で好成績を残した。

 鶴岡東とは練習試合で何度も戦ってきた間柄だ。斎藤智也監督(61)は相手投手陣について、「緩急をうまく使ってくる。それにどれだけ対応できるか」。菊地は相手エース桜井椿稀(3年)との対戦も覚えており、「嫌だな、という印象はないです」と頼もしい。今年の対戦では2戦とも負けている相手に甲子園で雪辱する。

 開会式で初めて観客の入った甲子園に足を踏み入れ、「小学校からの夢の場所。圧があるな、と思いました」と少し圧倒されたと言うが、「注目されるのは嫌いじゃないです」ときっぱり。自身のバットで観客をわかせる一打を放ち、東北勢対決を制する。

(有吉 広紀)

  〇…エース右腕の高野結羽(ゆう、3年)が試合前日にブルペンに入り、斎藤監督が見つめる中で約30球を投げ込み調整した。「フォームやバランスを確認しながら、低めに球を集めることを意識した。調子は上がってきています」と手応え十分。指揮官も「ブルペンの雰囲気や内容を見ても、安定感が出てきている」と評価した。

 今夏初登板は聖地のマウンドだ。鶴岡東・梅沢は「こっち(関西)に来てからほぼ毎日ピッチングをしている。調子は悪くないし、投げる機会があれば全力でやるだけです」と力強く話した。山形大会では「先発にアクシデントがあったらすぐいくよ、と言われていた」と毎試合、開始後すぐにブルペンで準備していたが登板はゼロ。同学年で今春から急成長し、山形大会も3試合に先発した背番号11の技巧派左腕・杉浦朔(2年)に出番を奪われた形となった。

 「すごく頼れる投手。負けないように頑張りたい」と杉浦を意識した梅沢。間合いの使い方など助言をもらい、成長につなげている。130キロ台の直球を軸に緩急を駆使した投球が持ち味。昨秋県大会決勝では昨夏甲子園経験者が多く残る日大山形相手に、4安打11奪三振で2失点完投するなど実力は証明済みだ。「早く投げたいです」と言い切った右腕が、甲子園では自身の力投で勝利を飾る。

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