ドジャース期待の２５歳右腕が右前腕張りで５回に緊急降板 故障者続出で苦しむチームさらなる痛手

◆米大リーグ　ドジャース―パイレーツ（１０日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が１０日（日本時間１１日）、本拠地・パイレーツ戦に「１番・ＤＨ」で先発出場したが、３回の２打席目までは一ゴロ、空振り三振で快音は響かず、打率は３割２厘のアラエス（パドレス）に抜かれてリーグ２位に転落した。

　故障者が続出し、２位パドレスに２・０ゲーム差に迫られているドジャースにまたしてもアクシデントが発生した。３―０でリードしていた５回に、今季メジャーデビューした２５歳右腕のライアンが、２死走者なしでテーラーに４球目を投げた際に苦悶（くもん）の表情を見せると、ロバーツ監督らがマウンドに向かい、状態を確認した上で降板。その後、「右前腕の張り」による降板だったことが発表された。

　今季は故障者が続出しているドジャース。ベッツ、ビューラーは復帰のメドが立ったが、山本、ミラーの先発陣は離脱中で、救援でもグラテロル、トライネン、ブレージャーらが負傷者リスト（ＩＬ）入り。野手でもマンシー、テーラーらがＩＬに入っている。

　７月２２日の本拠地・ジャイアンツ戦でメジャーデビューしたライアンは、ここまで４登板で１勝無敗、防御率１・３３と快投を続けていた。