【巨人】ヘルナンデスが左手首骨折 「オレの心も折れそうだよ」阿部監督も痛恨…代役に浅野昇格へ

５回１死、ヘルナンデスが木下拓哉の打球を捕球しようとした際に左手首付近を負傷。厳しい表を浮かべる阿部慎之助監督（カメラ・相川　和寛）

◆ＪＥＲＡ　セ・リーグ　中日１―３巨人（１１日・バンテリンドーム）

　巨人・ヘルナンデス外野手が左手首骨折のアクシデントに見舞われた。５回の守備で負傷交代していたが、試合後に阿部監督が骨折を明かした。

　ヘルナンデスは５回１死から、中日・木下のセンター前へのライナー性の打球にスライディングキャッチを試みた際、左手首が逆に曲がりその場でもん絶。激痛で立ち上がれず、担架で運ばれていた。阿部監督は試合後、「手首骨折。俺の心も折れそうだよ」と明かし、「冗談言ってる場合じゃないよ。ここまでけん引してくれたのもあるだろうし、それくらい痛いよね」と、不動の３番打者の離脱を嘆いた。

　ヘルナンデスは今季途中に新加入。交流戦から１軍に昇格し、それまで得点力不足に苦しんでいた打線の救世主となる大活躍で、チームが首位争いを演じる原動力となっていた。この日までに、５５試合で打率・２９４、８本塁打、３０打点。昨日（１０日）の試合でも先制Ｖ弾を放つなど、チーム全２打点の活躍。５６試合目の出場となったこの日も、５回の好機に安打を放った直後のアクシデントとなった。

　「でも若い選手とかほかの選手はチャンスが増えるわけだから頑張ってみんなで勝ちたいなと」と、最後は気持ちを切り替えて前を向いた阿部監督。１２日からは３位・阪神との３連戦が始まる。代役として、ファームで打撃絶好調の浅野翔吾外野手を緊急昇格させる予定。首位を争うチームに、立ち止まっている時間はない。