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ブレイキンSHIGEKIXはなぜメダルを逃したのか…プロダンサー・2GOOが分析する五輪で明確化された採点基準で競う難しさ

スポーツ報知 / 2024年8月11日 16時0分

3位決定戦で演技を行う半井重幸(SHIGEKIX)(カメラ・小林 泰斗)

◆パリ五輪 第16日 ▽ブレイキン(10日・コンコルド広場)

 パリ五輪の新競技、ブレイキンの男子で、日本代表の半井(なからい)重幸(ダンサー名・SHIGEKIX)=第一生命保険=がメダルを逃した。Dリーグの「Koseiダンスチーム」に所属するプロダンサー・2GOO(ツーグー)が観戦記を寄せた。

 素直な意見としてレベルが上がっていて、どの選手もオリンピックに向けて準備してきていたと感じました。SHIGEKIX選手は得意技のエアチェアを頻繁に使っていて、あとは、Aトラからいろいろなオリジナルな部分に繰り出す動きが少し多く見られたので、その点で点数につながらなかったのかなと思います。ただ、もう彼自身はすごいことをしてます。対する他のメダルを獲得した選手たちは、いろいろな見せ方ができてたのではないかなと思いました。

 会場の盛り上がり方と結果に差異も見られましたが、大能寛飛(おおの・ひろと、同・HIRO10)選手のラストラストムーブの時は、いや勝ったのではないかなと僕も思いました。やはりポイントを取っていかないといけないので、自分が足りてない部分、足りている(部分)が分かれば、そこを直していかなければならなかったです。本当に基準の差で、万遍なく点数を取っていた人たちがメダルを取れたのかなと思います。

 普段のストリートのバトルでは、そのような点数付けはありません。「やっぱり、いけてたね。この人」「相手よりすごい難易度の高そうなムーブしたね」と、すごいシンプルです。でもオリンピックに関してはリズムカリティなどの様々な基準があるので、そのポイントを満遍なく稼いでいく戦い方が肝になったのではないかなと思ってます。

 この基準はオリンピックから含まれたもので、今まではそのような基準というものはあまりなく、踊っている人がしっかり音を聞いてたり、「スキルやばい、相手に対してこう返して、流れで相手が、向こうが勝ったよね」という感じで勝敗がついていました。オリンピックの場合は点数でしっかり表す競技なので、そのポイントをしっかり取っていくことが1番大事でした。ある意味、相対評価ではありますけれども、絶対評価に近い感じです。僕自身もオリンピックのジャッジシステムでイベントに出ると、予選を勝ち上がれなかったりすることもあるので、戦い方が違うのだとは思います。オリンピックに合わせて、自分のスタイルをどう変えていくかということは大変だと思います。

 SHIGEKIX選手は22歳とまだ若いので、もっともっと自分自身を磨いてもらって、それにプラスしてブレイキンというシーンをもっともっと盛り上げていってくれたらと思います。

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