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宝塚歌劇雪組トップ・彩風咲奈、本拠地とお別れ「一人で見ていた夢よりも、誰かと共に紡ぐ夢の方が何百倍も素晴らしい」

スポーツ報知 / 2024年8月11日 18時22分

兵庫・宝塚大劇場で行われた退団公演千秋楽のサヨナラショーで、雪組トップスター・彩風咲奈(右)は次期トップ・朝美絢と一緒に「宿命の星」を披露

 10月13日付で宝塚歌劇団を退団する雪組トップスター・彩風咲奈が11日、兵庫・宝塚大劇場でのサヨナラ公演「ベルサイユのばら ―フェルゼン編―」の千秋楽を迎えた。2007年入団で、18年目での本拠地とのお別れとなった。

 サヨナラショーは、タカラジェンヌを志したきっかけとなった作品「ベルばら」の「ばらのタンゴ」でスタート。雪組一筋とあって、組のイメージカラー・緑の衣装で、2代目パートナーのトップ娘役・夢白あやらと歌い踊った。次期トップ・朝美絢(あさみ・じゅん)とは「蒼穹の昴」(22年)「宿命の星」でデュオを披露し、朝美の左肩に手を添えてバトンを託した。ラストは“男役の正装”黒えん尾服で胸に手を当てて一礼した。

 退団セレモニーは緑のはかまを選んで大階段を下りた。同期からの花束贈呈は、元雪組トップ娘役の舞羽美海(まいはね・みみ)が務めた。

 21年4月にトップに就任してから約3年4か月。白いバラの花束を手に彩風は「宝塚に入って、自分を変えるほどのたくさんの出会いがあり、絆を知り、私の世界は大きく広がりました。一人で見ていた夢よりも、誰かと、仲間と共に紡ぐ夢の方が何百倍も素晴らしいものなんだと教えてもらいました。宝塚が大好きです。男役が大好きです。雪組が大好きです」と、涙は見せず、笑顔であいさつした。

 彩風の退団公演は東京宝塚劇場では今月31日~10月13日に上演される。彩風は「まだまだ、かなえたい夢があります。愛する仲間と、まだ宝塚の舞台をお届けできると思うと、今もワクワクとトキメキが止まりません。東京の千秋楽その日まで宝塚のため、雪組のため、お客様のために感謝の思いを胸に舞台に立ち続けたいと思います。まずは宝塚大劇場千秋楽、本当に幸せでした。心からありがとうございました」とスピーチ。「まだまだ、まだまだ。スピードアップで駆け抜けてまいりたい」と手を振った。

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