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巨人・菅野智之 セパ単独トップ11勝も完封逃し「大勢を休ませたかった」…フル稼働へ進化続ける34歳

スポーツ報知 / 2024年8月12日 5時10分

3回2死一塁、福永のピッチャー返しの打球を処理する菅野(カメラ・頓所 美代子)

◆JERA セ・リーグ 中日1―3巨人(11日・バンテリンドーム)

 巨人・菅野智之投手(34)が8回1/3を9安打1失点の力投で、両リーグトップとなる11勝目を手にした。9回のピンチをしのいだ大勢が19セーブ目を挙げ、中日に連勝でカード勝ち越し。首位・広島にゲーム差1と再接近した。

 菅野は少し申し訳なさそうな表情で、試合後のハイタッチの列に加わった。「連戦が続くので大勢を休ませてあげたかったんですけど、最後仕事をさせてしまった。大勢に感謝しています」。今季2度目の完封へあと2死の場面で3連続長短打を浴びて降板したが、8回1/3を9安打1失点と粘り、両リーグ単独トップの11勝目を刻んだ。

 「フォークがなかったらもっと早く捕まっていたと思う」と話すように、7月から手応えを持ち続ける“切り札”が、勝利への118球を支えた。2回1死一、二塁では木下を、7回1死一塁では板山をフォークで併殺。人さし指だけ縫い目に掛けるなど握りや感覚に変化を加えており「落ちる原理も分かった」と言う。中日戦は今季4戦4勝、バンテリンDでは通算14勝3敗と好相性ぶりも際立った。

 相手先発で1歳年上の大野とは、22年以来2年ぶりの投げ合い。左腕が左肘手術を受けてリハビリ中だった昨年、「また絶対に投げ合いましょう」と約束していた。それが実現し、「特別な感情があった。ロースコアでいいゲームができた」とうなずいた。

 防御率は1・89。後半戦は3戦3勝で24回1/3をわずか2失点。昨季は不本意な成績に終わり、今季は「復活」、あるいは「進化」とも表現される。菅野本人は「復活しているし、進化している部分もある」と言いつつも、簡単に首を縦に振ろうとはしない。「やっぱりシーズン1年間やってなんぼだと思う」。フルで稼働してこそ、真の復活であり、進化と捉えている。

 イニングの先頭打者を封じ、不要な四球は出さず、9回のように犠打もきっちり決める。若手への手本になる投球だった。ヘルナンデス離脱の緊急事態の中で、阿部監督は「最後まで必死に頑張ってくれたので、結果勝てたことはすごく大きい」とたたえた。2カードぶりの勝ち越しで貯金は7月30日以来の10。「勝ち星を積み重ねていきたい」という男がチームを押し上げ続ける。(田中 哲)

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