1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

「ただ投げるだけの投手は『ピ』。何でもできる菅野は本物の『ピッチャー』」巨人のレジェンドOB・堀内恒夫さんが現役時代の裏話を明かす

スポーツ報知 / 2024年8月12日 5時20分

力投する菅野智之(カメラ・相川 和寛)

◆JERA セ・リーグ 中日1―3巨人(11日・バンテリンドーム)

 野球のことを語りたがる知り合いが俺に電話してきた。「ホリさん、菅野は9回の頭から交代してもよかったんじゃないですか?」。そいつに言ってやったよ。「菅野が『行けます』と言ったから続投させたんだろう」。阿部監督も菅野の心意気を買ったんだろうな。

 俺が菅野の立場だったらどうするかって? 愚問だよ。「行きます」と言うに決まってるじゃないか。投手とはそういうものだ。完封という“勲章”が目の前にぶらさがっているのに「リリーフに任せます」と言うような人間には投手をやる資格がない。

 菅野の良さは散々書いてきたから、今日は大野との比較で書いてみる。確かに、大野は本調子ではなかった。しかし、彼の敗因は力で抑えようとしたからだ。対する菅野は立ち上がりから変化球を「根を詰めて」投げ続けた。その差だ。だから、最後は精魂尽き果てたのかもしれない。

 そうそう。電話をしてきた野球好きに、裏話を教えてやったよ。3点目を取った9回。無死一塁から1球でバントを決めた菅野。「これがあいつのすごさなんだよ」と。フィールディング、けん制の技術、バントを含めた打撃。他にもある。こういう「総合力の高い投手」を俺たちは「ピッチャー」と呼んでいた。ただ投げるだけで他のことをできない投手のことは「ピ」と言っていたということを教えてやったよ。(スポーツ報知評論家・堀内 恒夫)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください